第43話:ファインプレー3コンボ ページ44
「照らすことはできそうだけど……」
コナンくんはベルトにそっと手を当てた。何をしようとしてるのかは長年の感(一年未満)で察した。
その時、再度ヘリの機関銃が火を噴いた。狙いを見るに標的はこの下……つまりこの観覧車の車軸だ。私とゼロさんはハッと顔を見合わせた。
『まさかあの人達、車軸の爆弾を爆発させて……!!』
「っ、この観覧車ごと崩壊させるつもりか!?……マズい、車軸にはまだ半分爆弾が残ってる……!!」
ゼロさんは背中にあるライフルケースを見つめた。私が残りの半分担いでいけばよかったかな……ホラ、コード束ねたら行けそう!良い子だからマネしないけど。
「クソッ!!」
下でコナンくんが悔しそうに破壊された壁から銃弾が発射される方向を睨みつけている。確かにこのままではローター周辺を照らそうにも、肝心のヘリの形が分からなければ対処のしようがない……。
「───大体の形が見えればいいんだったよな!!」
『そうですけど……え、あのちょっと何を』
振り返れば、ゼロさんがライフルケースに入れた起爆装置の液晶パネルを操作していた。ジッパーを閉めて背負うと、破壊されていた壁に向かって走り出した。
「見逃すなよ───────!!!」
『わあぁぁぁ!?』
慌ててその壁から飛び退くと、ゼロさんはケースを肩から外し、壁の穴から銃弾が降ってくる方向に向かって思い切り放り投げた。
『ゼロさん!!』
「っ!」
それを見た私が、勢い余って壁から落ちそうになるゼロさんの服を引っ掴みこちら側に引き込めば、反動で彼は通路に倒れ込んだ。走った時の息切れと、背中を打った衝撃で大きく咳込みだす。ひえっ、そんな強く引っ張ったつもりは……!!
『ごごごめんなさい!!ケガもありますし、痛かったですよね…!』
「ゲ、ホッ…いえ……」
「……見えた!!」
そう声がするやいなや、コナン君のシューズのキィィンという起動音がした。
「行っけえぇぇーー!!!」
夜空に飛び出したサッカーボールは、空中で鮮明な花火に変身した。光に照らされて突如軍用ヘリの姿があらわになる。
……先程ゼロさんと倒れ込んだ拍子に通信機のスイッチが入ってしまったのだろうか。耳元で、あの人の声が飛び込んできた。
《───────堕ちろ》
その一瞬、弾丸がキラリと反射したと思うと、火を噴いたヘリがバランスを崩して左右に大きく揺れだした。
閲覧ありがとうございました。
残念ながらバイトの夢主に労災保険はおりません。笑うところです
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緑那(プロフ) - さくらさん» ヒュ〜〜〜〜〜〜〜〜全裸待機 (2018年11月2日 7時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 緑那さん» ウレジイ〜!!!!!!!!りょくぴあいしてる新しいのもちのロンカクシ今までの今度まとめて載せとくわウォイェイ (2018年11月1日 13時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - 東都水族館の制服着た神崎さん想像するだけでもう頬が!!!頬が!!!!今度かいて!!!!! (2018年10月31日 6時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - まぁさん» わ〜〜ありがとうございます〜!!!!バリバリと書いて参ります!! (2018年8月26日 22時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - なるほどです(*´ω`*)ありがとうございました。楽しみにして居るのでこれからも頑張って下さい 。 (2018年8月26日 22時) (レス) id: bc142c419e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2018年4月28日 11時