第41話:観覧車の上空から弾丸の雨 ページ42
『っもう、拳銃使いが荒いんだからあのヘリ……!!』
柱影に隠れたのはいいものの、先程みたいに銃弾の雨に追いかけられたくはない。なのでそこから動けなくなる。辺り一面に爆煙が広がっていた。
銃をなりふり構わず撃ち込んできてるってことは遠隔操作で爆弾が爆発しなかった。つまりゼロさんが解除に成功したんだよね……さすが…。
《A、今どこにいる》
『秀さん！……ええっと、さっきの所からそう離れてないです。真ん中あたり』
《そうか。では安室くんと合流しろ》
『この銃弾まみれの中!?正気ですか』
立ち上がりながら私はそう叫んだ。
弾丸により壁は大部分が剥がれ落ちていて、非常灯も役割を成しておらず…月明かりが辛うじて足元を照らしていた。
《1人で爆薬を回収しているだろうからな……俺も通路に降りる。銃弾の件なら大丈夫だ……ホラ、見てみろ》
言われるがままに見ると、甲高い銃声が響いてはいたが……1箇所を集中的に狙っている！
動くなら今ってことですね……!!よっし、早くしなきゃ!!
『分かりました、そしたら安室さんと合流したあとにそっちに行きます!』
柱から出ても、先程みたいに攻撃はされなかった。全速力でゼロさんの所に向かう。
壁を破壊され、爆煙に包まれた車軸に向かうと、爆薬を集めていたゼロさんが見えた。
『ゼロさん!!!』
「…な、Aさん!?」
『解除、ありがとうございます!!爆薬の回収手伝わせてください』
「そ、そりゃ願ったり叶ったりですけど、Aさんはここから逃げた方が……」
『…あのですねえ、さっきも言いましたけど私はここのスタッフです!逃げてちゃここを守れないですし、足でまといじゃなかったら何かの役に立ちたいです!!』
ゼロさんは私の勢いに若干気圧されながら「…なるほど、立派ですね」と返した。
2人で協力して、工具が入っていた秀さんのライフルケースに爆薬を詰め込んでいく。
『……もう入んないですね、これ』
「仕方ない。またいつ銃弾が撃ち込まれるか分かりませんし、移動しましょう」
『あ、じゃあ上に行きましょ!秀さんがいるはずですから!』
上に指を差し向けながらそういった。
ゼロさんがライフルケースを背中にしょい込みつつ露骨に嫌そうな顔をする。
「赤井が、ですか……ハァ。分かりましたよ」
『も、もうちょっと表情抑えましょうよ…??あ、さっき公安の人が倒れてたんで安全なとこに移動しておきましたよ』
「おや、それはありがたいです。キュラソーのゴンドラにいたということは……おそらく風見ですね」
(上司ですか?)
(部下です)
(嘘だろ童顔)
閲覧ありがとうございました。
残念ながらバイトの夢主に労災保険はおりません。笑うところです
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 573人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
緑那(プロフ) - さくらさん» ヒュ〜〜〜〜〜〜〜〜全裸待機 (2018年11月2日 7時) (
レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 緑那さん» ウレジイ〜！！！！！！！！りょくぴあいしてる新しいのもちのロンカクシ今までの今度まとめて載せとくわｳｫｲｪｲ (2018年11月1日 13時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - 東都水族館の制服着た神崎さん想像するだけでもう頬が！！！頬が！！！！今度かいて！！！！！ (2018年10月31日 6時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - まぁさん» わ〜〜ありがとうございます〜！！！！バリバリと書いて参ります！！ (2018年8月26日 22時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - なるほどです(*´ω｀*)ありがとうございました。楽しみにして居るのでこれからも頑張って下さい 。 (2018年8月26日 22時) (レス) id: bc142c419e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくら
| 作成日時：2018年4月28日 11時
