第38話:爆弾解体と尋問 ページ39
秀さんが頂上へ向かい、コナン君が階段を駆け下りて、残されたゼロさんと私は消火栓BOXの前で爆弾を解除していた。
いや、解除していたって言ったけど私爆弾のことなんてからっきしだから!!って当たり前ですよね、出来るわけないから出来ることなんて指示された工具をゼロさんに渡すくらい。アレだ、手術してる時のメス渡す人。あんな気分
「次は確かこいつを……
!おっと、危ない危ない」
ゼロさんは体を起こして額に流れた汗を拭った。
……いつもはこんなに独り言は多くない。きっと相当張り詰めているんだろう。
「フゥー……」
『だ、大丈夫ですか?凄い汗ですけど』
「…ええ。爆弾は必ず解除します。ところで!貴方に少し聞きたいことがあるんですよ」
基盤のコードをピンセットで避けながら、ゼロさんはパッとバーボンモードの微笑みになった。
『え゛っ、』
話して緊張を紛らわせられるのならいくらでも協力してあげたいよ?ゼロさん。でもその顔絶対聞いて欲しくないこと聞いてくる顔でしょA分かるんだからね!!
と考えながら私はあからさまに顔の神経をひくつかせた。
「どうして昨日首都高にいたんですか?あの男の車に乗ってたんですよね……それに、Aさんが右の耳に今つけてる通信機、赤井がつけていたものと同じタイプの者ですが……連絡を取り合っているんですかねぇ」
アッホラァー!!やっぱり聞いて欲しくない類のクエスチョンかましてくるじゃないですかやだァ
『首都高にいたのは、ここのバイトの帰りに秀さんが話しかけてきたからですよ。近くまで送ってやるって。そしたら偶然あんなことに…』
「ホォー…では通信機は」
『ホラ、こういうテーマパークだとスタッフ同士の連絡の取り合いって大事じゃないですか!だから支給されてるんです。あの人と同じタイプのだったのはたまたまだと思いますよ!』
私のこのアンサー完璧すぎない???やったね全日本誤魔化し選手権優勝候補だなこれ
「……まあそういうことにしておきましょう。では次ですが……」
『っっと!!!やっぱりコナン君のことが心配だなあー!私向こう行って手伝ってきますね!!爆弾解除頑張って!!』ダダッ
もう無理もう無理!!
これ以上聞かれたらボロが出かねないから逃げよう、ごめんねゼロさん!!こういうのは逃げるが勝ちよ!!!
1人にしてしまうゼロさんに対して若干の申し訳なさを感じながら、私は逃げるように観覧車の頂上に向かい走り出した。
「……ふっ」
Aのいつも通り変わらない騒がしさを見て少しだけ心が和らいだ安室は、再び基盤と向き合った。
閲覧ありがとうございました。
残念ながらバイトの夢主に労災保険はおりません。笑うところです
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緑那(プロフ) - さくらさん» ヒュ〜〜〜〜〜〜〜〜全裸待機 (2018年11月2日 7時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 緑那さん» ウレジイ〜!!!!!!!!りょくぴあいしてる新しいのもちのロンカクシ今までの今度まとめて載せとくわウォイェイ (2018年11月1日 13時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - 東都水族館の制服着た神崎さん想像するだけでもう頬が!!!頬が!!!!今度かいて!!!!! (2018年10月31日 6時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - まぁさん» わ〜〜ありがとうございます〜!!!!バリバリと書いて参ります!! (2018年8月26日 22時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - なるほどです(*´ω`*)ありがとうございました。楽しみにして居るのでこれからも頑張って下さい 。 (2018年8月26日 22時) (レス) id: bc142c419e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2018年4月28日 11時