第36話 ページ37
ハァ……全く、階段がすごい遠かったから遅くなっちゃった……ってそんなことより、
『何やってんですか!今は二人がいがみ合ってる場合じゃないんですよ!!』
「……仕掛けてきたのはそっちだ」
『子供かッ!?ノリノリで応戦した貴方も悪い!!あら……おぉい、ゼロさーん』
私が来るとは夢にも思わなかったらしく、安室さんは素の表情でこちらを見つめながらポカンとしていた。目の前で手をフリフリすればハッとしたように声を出す。
「Aさん……な、なんで貴女がここに……!!」
『服見てわかりませんかね……ここ、職場です。ワタシ、アルバイト(カタコト)』
「いやそうじゃなくて…!」
「赤井さーん!!そこにいるんでしょー!?」
ゼロさんがまくし立ててようとしたのと同時に、下の方からコナン君の叫ぶ声が聞こえた。
「大変なんだ、力を貸して!ヤツら、爆弾でこの観覧車ごと全てを吹き飛ばすつもりだよ!!お願いだよ……そこににいるなら手を貸して!」
『ホラ、救援依頼が来ましたよ!さっさと応答!』
「あ、ああ……本当か!コナンくん」
ゼロさんがフェンスに乗り出してコナンくんと会話し出すと、私は秀さんに向き直ってため息をついた。
『…ハァー……』
「……なんだ、構ってやれなかったから寂しかったのか?」
『んなわけないでしょうに……もし、ここに来る途中に武器として使えそうなものが落ちてたら制裁として二人に一発くらわせてた所ですよ』
「武器が落ちてなくてよかったと安心したぞ」
秀さんの謎の一言をもらうと、すぐ後ろでゼロさんが「わかった、FBIとすぐに行く!」と叫んたのが聞こえた。
『……はい、んじゃ行きますよ!!こっちです!』
「……やはりあの様子はだいぶ怒ってるな。気をつけた方がいいぞ安室くん」
「僕に言われても知りませんよ……」
3人揃って長い通路を走り、ようやく先程の車軸の通路に着いた。
コナンくんが消火栓BOXの前に立っている。ゼロさんが彼の元へ向かっていった。
「……あそこは彼らに任せよう。A、ついてこい。コードのチェックをするぞ」
『あ、はい!』
秀さんはすぐさま車軸に飛び乗って爆弾を種類、配置を確認し始めた。私も反対側に回り込んで観察する。
「……よし、これでもう大丈夫だ。安易に開けなかったのは正しい選択だったよ」
確認をし終わると、ゼロさんがそう呟いたのが聞こえた。同時にダンッ!と飛び降りる音もする。私も飛び降りようとすると、秀さんが左手を差し伸べてきた。
「ホラ、掴まれ」
『ありがとうございます……っ、と!』
私は手をそっと掴んで着地した。
閲覧ありがとうございました。
残念ながらバイトの夢主に労災保険はおりません。笑うところです
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緑那(プロフ) - さくらさん» ヒュ〜〜〜〜〜〜〜〜全裸待機 (2018年11月2日 7時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 緑那さん» ウレジイ〜!!!!!!!!りょくぴあいしてる新しいのもちのロンカクシ今までの今度まとめて載せとくわウォイェイ (2018年11月1日 13時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - 東都水族館の制服着た神崎さん想像するだけでもう頬が!!!頬が!!!!今度かいて!!!!! (2018年10月31日 6時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - まぁさん» わ〜〜ありがとうございます〜!!!!バリバリと書いて参ります!! (2018年8月26日 22時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - なるほどです(*´ω`*)ありがとうございました。楽しみにして居るのでこれからも頑張って下さい 。 (2018年8月26日 22時) (レス) id: bc142c419e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2018年4月28日 11時