第32話:観覧車内部 ページ33
『つ、いた……!!さて、扉……ん??』
全速力で突進していったから、秀さんとの通信が切れてものの数秒だったと思う……その分体力がどっと削られるんだけども。
扉自体はすぐ右に見つかった。ちょうど誰か入ろうとしてたし。でも、その入ろうとしてた人……帽子かぶってたから一瞬だったけど、褐色の肌と金色の髪が見えた。
ぜ、ゼロさん……!?
多分秀さんと同じ事考えてるよね。キュラソーさんのゴンドラを観覧車の上から確認するつもりだ!!
『あ、あの……!!』
声をかけようとしてその扉を開けた。しかし既に姿は見えなかった。
観覧車の内部は中央の車軸を中心に、鉄骨の柵や手すりがそこらじゅうに備えられていた。
ゴオオン、ゴオオンと観覧車のゴンドラが上昇していくのが見える。
『ゼ、ゼロさーん、秀さーん……』
小さく呼びかけても反応はない。やっぱり上に行っちゃったのかな?
耳を澄ますと上から駆け足の足音が聞こえたが、自分のすぐ下からも足音が聞こえてきた。
あれっ、秀さんとゼロさんは上に向かってるんでしょ?じゃあ一体誰が?と思って手すりから身を乗り出して下を覗くと、小学生くらいの男の子が走っていたのが見えた。
ど、どうしよう、こんな所で迷子ちゃん見つけちゃった……ここは危険だから、早く捕まえて元のところに返してあげないと!
私はその子が登ってきた階段の上で隠れて待ち構えて、目の前に来た瞬間にひょいっと持ち上げた。
『……こら、ボウヤ!ここは関係者以外立入禁止よ?早く戻りなさい!』
「は、放して……!って、A!?」
『ハッ??』
何でコナンくんがここにいるの!?貴方もキュラソーさんが搬送された時に帰ってったよね??わざわざ衣装チェンジまでしてきたんだ!?へぇー!!私はこの恥ずかしいセーラー服のままなのに、へぇー!!!見た目だけならそっちの方が似合うくせに!!同い年だけど!!
今朝のネクタイを付けたオシャレな服ではなく、白いパーカーに黄色いTシャツというシンプルや風体のコナン君を解放し、着地させた。
「本当はオメーにも話すべきなんだけど……今は時間がねえんだ!ここは危険だから、Aは戻って……」
『キュラソーさんのことでしょ?』
「!……知ってるのか!?」
コナンくんは驚いてこっちに聞いてきた。私はなんで君が知ってるのかって方がオドロキなんですが??どうやって知ったの??
『……うん、秀さんから全部聞いた。さっきここで合流しようって話をしてたの』
(よぉし……だったら話は早い!組織のヤツら、ここになにか仕掛けてると思うんだ。一緒に探してくれ!)
(OK!)
閲覧ありがとうございました。
残念ながらバイトの夢主に労災保険はおりません。笑うところです
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緑那(プロフ) - さくらさん» ヒュ〜〜〜〜〜〜〜〜全裸待機 (2018年11月2日 7時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 緑那さん» ウレジイ〜!!!!!!!!りょくぴあいしてる新しいのもちのロンカクシ今までの今度まとめて載せとくわウォイェイ (2018年11月1日 13時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - 東都水族館の制服着た神崎さん想像するだけでもう頬が!!!頬が!!!!今度かいて!!!!! (2018年10月31日 6時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - まぁさん» わ〜〜ありがとうございます〜!!!!バリバリと書いて参ります!! (2018年8月26日 22時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - なるほどです(*´ω`*)ありがとうございました。楽しみにして居るのでこれからも頑張って下さい 。 (2018年8月26日 22時) (レス) id: bc142c419e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2018年4月28日 11時