第16話 ページ17
『そりゃまー私は部外者だけどさ……』
みんなの秘密を知ってるのも全部偶然だったし、私自身になにか特異的なことがある訳でもない。
今の私にできることはただ心配をするくらい……じゃなかった。秀さんに心配しなくていいって言われたんだから、こんなウダウダ言ってる暇はないよA!目の前のことに集中しなさい!!
『……うし、秀さん達を信じて、私はここで頑張ろう!』
その意気やよし!エイエイオー!!
と手を胸の前に掲げて意気込みを宣言する。何も考えずそのまま入場門に向かって進んでいたので、気づけばチケット売り場にまで進んでいた。
チケットを買おうとして沢山の人がこちらに向かって歩いてくる。「観覧車おっきーね!」「おうち、見えるかな?」と、楽しそうな会話が聞こえる人混みの中で、ふとベンチに目を向けた。
『……?』
そこには一人の女性が虚ろな目で座っていた。髪は銀髪、目は黒と青のオッドアイ。薄汚れたタイトスカートを身につけていた……ただの水族館に遊びに来た人とは到底思えない。
どうしたんだろう……?
他人を待ってる風情でもないし、何よりあの特徴的で綺麗な目と髪の色。擦り切れた服を着ているのも相まってすごく目立っている。このままじゃ心配だし、とりあえず話しかけよう。
『あ、あの……お客様?大丈夫、ですか?』
「……」
話しかけると、女の人はゆっくりとこちらに視線を移した。目は虚ろだったがしっかりとこちらを見据えている。
横から話しかけていたが、ベンチの前にしゃがんで女の人を見上げた。すると膝や腕、首などにかすり傷があるのに気づいた。
『えっと、お怪我をなさってるように見えますが……』
「……ああ……」
ハッ、と気づいたように女の人は頬に手を当てた。すると後ろから少年の声がした。
「ねえねえ、大丈夫?お姉さん」
『……ん???』
さあおまたせみんな、深呼吸の時間だ…………したな??行くぞ……!
ま た お ま え か !!!
まあ薄々ね!薄々嫌な予感はしてたよ!?こんなでかいイベント情報ヤツが見逃すワケがないから絶対来るって!!でもね、開園して、まだ、1時間経ってないんだよ……!?フラグ回収早すぎない??
そう思いませんか!?江戸川コナンさんよぉ!?!?
「ねえスタッフさん、この人いつから……って、ん?オメーもしかして……」
あっバレた――――。
というかバレるも何も隠れる必要は無いんだけどね!!強いて言うなら彼らに初お披露目するこの衣装ですねやっぱり恥ずかしいわおかえり羞恥心
(……見 た な ?)
(やっぱりAかよ……あと箒は武器じゃねーぞ)
閲覧ありがとうございました。
残念ながらバイトの夢主に労災保険はおりません。笑うところです
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緑那(プロフ) - さくらさん» ヒュ〜〜〜〜〜〜〜〜全裸待機 (2018年11月2日 7時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 緑那さん» ウレジイ〜!!!!!!!!りょくぴあいしてる新しいのもちのロンカクシ今までの今度まとめて載せとくわウォイェイ (2018年11月1日 13時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - 東都水族館の制服着た神崎さん想像するだけでもう頬が!!!頬が!!!!今度かいて!!!!! (2018年10月31日 6時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - まぁさん» わ〜〜ありがとうございます〜!!!!バリバリと書いて参ります!! (2018年8月26日 22時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - なるほどです(*´ω`*)ありがとうございました。楽しみにして居るのでこれからも頑張って下さい 。 (2018年8月26日 22時) (レス) id: bc142c419e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2018年4月28日 11時