第14話 ページ15
｢……了解……おいA、帰るぞ。乗れ｣
『…はーい』
後部座席のドアを開けてくれたので、そのまま車の中に入りこむ。すぐに秀さんも運転席に乗り込み急発進する。
窓の外は暗闇に塗りつぶされていた。
『停電……ですかね』
｢さっきの爆発だろう。この辺りにはたしか変電所があったからな｣
『なるほど…あ、さっきはごめんなさい。ゼロさんに見つかっちゃって』
｢なに、爆発に気を取られて気づかなかった俺も悪いさ｣
そういわれると何も言い返せないので、真っ暗な窓の外を見た……いや、真っ暗ではない。ライトアップで美しく照らされた東都水族館があった。周りが暗闇のため、嫌でも目に入る。
そっか、あそこは電気が独自に動いてるから停電してないんだ……あ、もしや今やってるあれが試運転のスペシャルショーかな？
Aは窓を開け、そこ顔を近づけた。
夜の潮風がAの髪の毛をふわりと巻き上げる。
シンボルの観覧車の周りで豪華な花火が上がる。プロジェクションマッピングが映し出され、サーチライトの5色の光がAの瞳にうつりこんだ。
緑、橙、白、青、赤───────。
｢おいA、不用意に顔を出すな｣
『あっ、はい！』
ハッとしたAは慌てて顔を引っ込め、窓を閉じた。
｢あんまり無防備なことをするもんじゃないぞ。お前はいつもそうだ｣
『……水族館、大丈夫かなって心配になっちゃって』
｢全く……気持ちはわかるが、もっと自分を大事にした方がいい｣
『え、それ秀さんに言われたくないです……』
私はそういうと、中古車を迎撃した秀さんのことを思い出した。
だってそうじゃん！？あのままもしライフルの弾が命中してなかったら、轢き殺されてたかもしれないんだよ？秀さんの頭の中に当たらないという考えが存在しないことがよーく分かりました！はいはい、天才天才。
『まーいいです、難しいことは明日に回して今日はとっとと帰ってさっさと寝ましょう！良い子はとっくに寝る時間ですよ』
｢スピード違反で銃刀法違反の俺は良い子とは言えないんじゃないか？｣
『さては秀さんさっき言ったこと引きずってますね？冗談ですよ！みんなを守ろうとしてくれた立派ないい子です！！』
｢……ふっ、それはありがたい｣
マスタングはそのまま東都水族館を通過していった。
……
｢う、……あああ……っ｣
水族館のサーチライトをみたボロボロの女は、頭を押さえてうずくまり震え出す。
｢ぐあ、あぁぁぁ――――――！！！｣
悲痛な叫び声は爆発音とサイレンにより、いとも容易くかき消された────。
閲覧ありがとうございました。
残念ながらバイトの夢主に労災保険はおりません。笑うところです
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緑那(プロフ) - さくらさん» ヒュ〜〜〜〜〜〜〜〜全裸待機 (2018年11月2日 7時) (
レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 緑那さん» ウレジイ〜！！！！！！！！りょくぴあいしてる新しいのもちのロンカクシ今までの今度まとめて載せとくわｳｫｲｪｲ (2018年11月1日 13時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - 東都水族館の制服着た神崎さん想像するだけでもう頬が！！！頬が！！！！今度かいて！！！！！ (2018年10月31日 6時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - まぁさん» わ〜〜ありがとうございます〜！！！！バリバリと書いて参ります！！ (2018年8月26日 22時) (レス) id: f18f805e19 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - なるほどです(*´ω｀*)ありがとうございました。楽しみにして居るのでこれからも頑張って下さい 。 (2018年8月26日 22時) (レス) id: bc142c419e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2018年4月28日 11時
