#483 ページ7
「というか秀さんいい加減に変装取って下さいよ紛らわしい!!」
「……ハァ、仕方ないな」
首に手を添えたかと思うと、意外にもすんなりとチョーカーが外される。マスクも剥がれれば柔らかな緑と視線がかち合った。
「これで満足したか」
「……ふ、」
「ん?」
「再びの幻覚……ッッ!!」
「現実だが」
だって目の前に幻覚が!
「ハハ、なかなか面白いコンビだね君達」
「優作さんは一体コレのどこにオモロさ見出してるんですか!?コナンくんどう思うの……アレッコナンくんは??」
「リビングに入る前に“彼”の方に行った。恐らく2階だろう」
「彼?」
「……お前と一緒に帰ってきただろ」
はて、と私が首を捻れば秀さんも「ん?」と仕草を真似る。
「……もしや後藤さんの事言ってます?」
「他にいるか?」
「いやいないんですけど」
どうやら一謎去ってまた一謎──というよりこの章入って最初の疑問が遂に解明されるらしいので、秀さんの後をついていき階段を上っていく。
あ、ちなみに優作さんは有希子さんをが心配だからリビングで見守っておくそうな。“愛”だわね……
「そもそもなんで後藤さんがこの計画に関わってるんですか」
「ジェイムズを通して俺が連絡した」
話を聞くと、ゼロさんが杯戸中央病院を調べ始めた時から後藤さんに情報収集の為色々動いてもらっていたらしい。今日の私の保護も計画通りだったんだとか。
「そ、そーだったんですね……ちなみに実際顔を合わせた事は?」
「……そういえばないな。連絡はメールで済ませていたし」
「ないんかい」
前に米花百貨店で会った時は「見覚えある」とか言ってたけど、話したことは無いよね。後藤さんと秀さんか……どんな感じになるんだろ?
「少なくともお前よりマシだろ」
「思考読み取りつつ他人の事ディスるのよしません?」
2階に上がると、穏やかトークを繰り広げていたコナンくんと後藤さんが部屋から出てくる。
「おにーさんどうもありがと!僕助かっちゃった」
「よーしよしオニイサンに任しと、け……」
ニコニコと笑っていた後藤さんが一変して硬直する。違和感を感じて視線の先を辿れば、背後にいる秀さんとバッチリ視線が合っていた。
「──赤井捜査官!!」
(会えて光栄ですッッ!!!!!)
(う、ウワァ〜ッ!!スライディング土下座だッッ!!!)
(この土下座、A以外にする奴いたのか……)
2023/06/11
気づいたら時間飛んでやがる
317人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
色 - すっごく!!面白いッス!!!それにこんなに長く続けてくれている方は初めてで長く楽しめるのが嬉しいッス!!!主人公ちゃんの秘密とかすごい気になるし、このくっついてそうでくっついてないところとか、すげえキュンキュンくるッス!!!俺、感動ぅ(´;ω;`)って感じッス!! (8月2日 21時) (レス) @page34 id: 9c759aa54d (このIDを非表示/違反報告)
さくら(ふぶきち)(プロフ) - 夢さん» 思い出して貰えてとても嬉しいです……更新頻度も展開も未だ亀ペースでホントに申し訳ない……また遊びに来て下さい! (2023年5月5日 0時) (レス) id: 8478d38e5a (このIDを非表示/違反報告)
夢 - コナンくんの映画を見てこの夢小説をまた読みたくなって一気読みしましたwこれで10週目くらいです…毎度毎度きゅんきゅんが止まりません!!!更新無理なさらず頑張ってくださいね! (2023年4月21日 7時) (レス) @page25 id: 4569fd3783 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(ふぶきち)(プロフ) - ユナ@前垢消えたさん» 一気見お疲れ様です。そして嬉しいです、ありがとうございます。 (2023年4月20日 21時) (レス) id: 82d53c230a (このIDを非表示/違反報告)
さくら(ふぶきち)(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございます。私としても、大変光栄なコメントありがたく感じています。今後も更新頑張っていきますね。 (2023年4月20日 21時) (レス) id: 82d53c230a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくら | 作成日時:2022年5月29日 0時