【名探偵コナン】最強狙撃手決定戦とか聞いてない【ギャグ/赤井秀一】

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──パン、パァン！

「また銃声！警察にもお構い無しかよ……！」
「ついでに弾数にも惜しみないねえ」


　真純ちゃんのバイクがスピードをあげると、パトカーに追いついた。遮られて姿は確認出来ないけど、何発撃ってんだよってレベルで銃声が聞こえる。でもそれ、逆に言えば“どんな大立ち回りをしても逃げられる自信がある”って事では？
　……何となく嫌な予感がして、再び追跡をやめるよう真純ちゃんに声をかける。


「ねっ、やっぱ警察に任せない？もう出来る事なさげだし……」
「いいや、犯人がまだ別の武器を所有してる可能性がある！パトカーだけじゃ危険だ！」
「コナンくんも犯人にツラ割れてるんだから近づくの危険だよね？？」


　あれれえ何か間違った事言ってるかなぁ！？
　それとも警察の銃より自分の道具の方が拘束力が強いと思ってるとか？確かに場合によっては銃より強いけどそういう問題じゃないのでは。


「まあまあ。近くにいれば拘束後の捜査に参加しやすいだろ？殺されたターゲットと犯人の関係は知りたいし！」
「そ、そりゃ気になるけどさあ……」


　あんな位置から撃たれたって事は、藤波さん(ターゲット)を狙ったという事実に相違ない。狙われるような事をしたのなら、確かに依頼された側としては調べたい気持ちはある……。
　などと考えていた時。先程の銃声の、何倍も大きな爆発音が響いた。


──ドォオン！

「うわっ！」
「ワ゛ァッッ」


　世良は咄嗟に急ブレーキをかけ、橋の直前で停車する。
　Aは危うくバランスを崩しかけたが、なんとか世良にしがみついて事なきを得た。


「なっ、なな、何」
「多分……手榴弾か何かを、パトカーごと爆破させたんだよ」
「クソ！やっぱり他にも武器を持ってやがったか！！」
「ホンッットにやりたい放題だね！？」


　爆発した場所は目の前にある大きな橋。爆風とともに幾台ものパトカーが宙を舞っている。
　つまり……“親方！空からパトカーが！！”状態になったわけで──アッすいません自制します。

　突然無法地帯と化したような光景に三人で唖然としていると、巻き上がる黒煙と炎の中から一台のバイクが飛び出す。それは、さっきまで追いかけてた犯人そのものだった。


「(！……今、目が合った)」


　バイクはすれ違いざまに私達の事をジッ、と見やった後、そのまま来た道を逆走していく。


「！」
「ホ！？」


　すると、コナンくんが私の隙間を縫うようにして小さなシールを投げた。シールは見事バイクに貼り着き、バイクと共に見えなくなった。

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