【名探偵コナン】最強狙撃手決定戦とか聞いてない【ギャグ/赤井秀一】

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「ひゃ〜！たっっか！？」
「この第１展望台の時点で340メートルあるからな」


　人どころか車までゴミのよう……アッすいません。
　今日は真純ちゃんと2人で、例の依頼された調査の為、このベルツリータワーにやって参りました！完成したてでキレイ！！そして何より高い！！


「で、いたか？ターゲット」
「うん！ほらあそこ」


　私が指さした人混みの先には、スーツ姿の中年男性が立っていた。


「顔写真とも一致してるし間違いない。えーと確か……藤波宏明40歳」
「大手不動産会社、海王地所の社員だったな」


　何故その男の調査を依頼されたのかというと。
　あのクラスメートの親戚に再婚話が持ち上がり、その相手があの男だったらしい。


「『どーにも胡散臭いから調べて欲しい！』って話だったけど……どうだった？」
「不良物件を売りつけまくってるらしいよ。主に人のいい外国人に」
「アウトだあ」
「今日現場を確認できたら調査は完了だな」


　……いやコイツ何もしてねえな！？と思ったそこの方、その通りです。というよりこれから私の出番なんですよ！パソコンで調べた事をまとめて書類にして、依頼してきた子に渡す……つまり調査後が私の役目。


「にしても、調査丸投げでごめんね」
「いーって！寧ろこの後Aに頼りきりになっちゃうからな。全部ボクがやっても良かったんだけど」
「それ私いらないよね！？」
「Aがこうやって隣にいるだけで頑張れるからな♡‬」
「ええ……？」


　何だこれは？バカップルの漫才か？？まあ楽しいからいっか。調査対象がこのタワー(しかも目の前)にいるとはいえ、凶悪犯として取り押さえる訳じゃないし。
　だって、真純ちゃんと2人で、“平和な”お出かけだよ！？今の所何の騒動も起きてないんだよ！？あまりにも最高じゃん。そりゃ楽しいわ。


「おっ。外国人に話しかけに行ったぞ」
「調査通りだね」


　私と真純ちゃんは移動するターゲットについて行く。人混みに紛れているためストーカーがバレる心配は皆無だった。
　え？ストーカーされてたのは私？なんですかその物騒な話は(劇場版パワー)


「Aは高い所怖くないか？」
「開放感あって好き〜！苦手な人っていうと小五郎おじさんが確か――」
「怖い、怖い、高いの怖い〜〜〜ッッ！！」


　その瞬間タイミングよく聞き覚えのある絶叫が響いた。なんでここにいるのとか考えたらダメなやつだコレ。


(ご覧の通りです)
(そ、そうなんだ)
(アッ待っておじさんがいるって事はもしや……？？)

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