【名探偵コナン】最強狙撃手決定戦とか聞いてない【ギャグ/赤井秀一】

#14 ページ15

【夕刻 警視庁前】

　A達は警視庁で事情聴取を終えた後、FBIと日本警察の合同捜査会議に参加した。その為、現在はすっかり日も落ちて暗くなり始めている。


「お前ら、探偵ごっこはこれでおしまいにしろよ。もーちょっとで死ぬトコだったんだからな！」
「ホンットすみませんでしたッ！！」
「へへへ」


小五郎の諌言に対しバッと素早く頭を下げるAと、ポリポリと頭を掻いて苦笑いする世良。

　というかこのお叱り、コナンくんだって受けるべきなのに“子供だから”という理由で免除されている。いつもの事ながらなんとズルい！！


「(死神くんも反省しようねエ？？)」
「(ハ、ハハ……)」


　ジットリと視線を注げば、察したようで苦笑いをしていた。これ以上蘭を必要なく悲しませるならブチギレも辞さない。


「──じゃ、ボクのバイクあっちだから。A行こ！」
「うわわわ、ちょっ！？」


　そんな思考を他所に、世良に走りながら手を掴まれて駐輪場まで連行され、ドタバタ調査＋αからの帰路に着いた。


(この事件、ボクなりに色々調べてみようって思うんだ。Aも手伝ってくれるか？)
(アレ〜ッ深入りする気満々なのね！？)
──

「──と、以上が本日のピックアップです！」
「ピックアップ……？ほぼノーカットだったが」
「フ、仕方ありませんね全部内容ギッチギチですから」


　変装をしたままの赤井の隣で、Aは脱力して座っていた。

　やれやれ、一時は本気で死ぬかと思ったけど五体満足でお家に帰れた！秀さん(正確には昴さん)の顔が見れて凄くホッとしてる。


「で、捜査会議での内容はさっきので全部か」
「はい！あ……もしかして分かりにくかったです？」
「いいや。よく覚えてるな」
「んふふ、そりゃ〜ジェイムズさんに頼まれましたからね！」


　Aは会議する前、ジェイムズがチョイチョイと耳打ちしてきたことを思い出す。

──
「A君A君、ちょっと頼み事いいかね？」
「？なんでしょ」
「(手間が省けるから)赤井君にも会議の内容……伝えておいて欲しいんだよ」
「ちょっと待った今カッコ内見えちゃったんですけど」
「連絡する時間もなかなか作れなくてね」
「ん〜そゆことなら……」
──

　……と、こういう事があったので普段より真剣に話を聞いてました。秀さんには元から報告する気だったからいいんだけどね。


(あの人わりかしチャッカリしてますよね。流石秀さんの上司)
(どういう意味だ……)

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