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手に入れた物 ページ28

及川「えAちゃん白鳥沢推薦来てたの!?」



『…まぁ、一応』


日向「ぐぬぬぬ…」


岩泉「流石だな森夜」







牛島「"一応"なんかではない」





その一言に僅かに和んだ空気がピリ着く



口を開いた牛島さんに


再び視線を向けた




牛島「お前には"才"がある



MBでありながら選手に対する完璧な配慮、


どこに居ても完璧に馴染み込む順応力、


どのポジションでも全く問題点の無いプレイ、



そしてセッターに劣る事が無い観察眼」





『……』



牛島「お前の実力ならウチに来れば


十分に本領を発揮できたはずだ」




『…それは俺が、バレーを続ける、

という前提での話ですよね』



牛島「?」




牛島さんは分からないような顔をしたが


俺より1歩程後ろにいた3人は目を開いている



日向はまだしも


先輩二人は知らないしね




『今、結果的にここに居ますが


高校入学当時、中学卒業後…

俺はバレーを続けてないつもりでいました』




今度は何故だ、と聞きたそうな顔をしたが


俺にも事情があるんですと、間髪入れずに答えた






『…ですが、"ここ"に来て後悔はしてません』



日向「!」





牛島「…影山飛雄のトスに振り回され


お前の身が削られてもか」




『!…ハイ』




牛島「お前が重ねてきたであろう努力が


突然現れた人間に



あっさり壊されてしまってもか」





その言葉にすこし動揺する



返事をしようと口を開いたが


俺よりも先に牛島さんが声を出した





牛島「お前が"怪我を負わされた"あの試合」




「あのセッターはお前に相応しくないと感じた」





「試合中、お前の事を少しも見ていなかった」





『……』



牛島「その挙句、選手の不良に気付くことなく


森夜1人を乱用し続け

試合を止める程の怪我を負わせた」




牛島「…それでお前は何が出来た


お前が積み上げた物に何をされた、何を思った


あのセッターでは

自分の思うプレイなど一切出来ない


さぞ窮屈だっただろう




お前はあの"選手を使えない"セッターの為に



なぜ自分を抑えた



なぜ己を主張をしなかった





その結果、手に入れられたのは、









__あの足の怪我だけだろう」









『__…、』





確かに…そうかもしれない






あれは結局自分が可愛かったから



なにも踏み出せなかったんだろう






だから、俺は…___









.









日向「っっっふざけんな!!!」

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(プロフ) - 初コメ失礼します!続き書いてくれたら嬉しいです (2月18日 20時) (レス) @page33 id: da5e5394f5 (このIDを非表示/違反報告)
白狼 - 俺はこの作品が大好きです!続き待ってます (8月28日 18時) (レス) id: 10bfa09e08 (このIDを非表示/違反報告)
- 俺も続き待ってます (2022年10月17日 8時) (レス) @page33 id: 363e1f2f27 (このIDを非表示/違反報告)
みどりしろあか(プロフ) - もう続き書かないですか? (2021年11月2日 7時) (レス) id: 3269a0d758 (このIDを非表示/違反報告)
水無月輝(プロフ) - これはただの独り言ですが、出来れば続きを書いて欲しいです。 (2021年5月22日 23時) (レス) id: 4a91e17161 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘党組 | 作成日時:2020年10月3日 18時

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