蝶の舞う呪い5【呪術廻戦】

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『…昔から、決めてたの』





『私は可哀想と思われる側ではない、


寧ろ命を奪った人間として

その罪を背負って死ぬべきだと思ってる。


罪を罪として受け入れられない人間は

人として失格。





虎杖、』







虎杖「？」







『私は貴方が一度死んだ事も、

自分の罪として考えてる』





虎杖「！！」







『私は、私が思ってる事を

間違っていると思ったことは一度も無い


周りにとって理不尽だとしても

私に問題がなければそれを理不尽とは捉えない



可哀想だと言われても、思われても

私がそう感じなければ


私は自分を可哀想だとは思わない』






真っ直ぐと、頑丈で折れることの無い決意



耳に心地よく入ってくる凛としたその声







『…それに、生きていれば

今みたいに縁談の話が来る、毎日よ


私の術式…血が欲しい故に何をされるか分からない



私は絶対に子供を残したくない


その子が良い生活をするとは考えられないから。



今は後ろ盾に五条さんがいるから

上の人間もその他も下手に動けないけど』





五条に目を向ければドヤ顔をしていた



少し腹が立つが

彼のおかげでAが守られているのは事実だ




あの五条悟を敵にすれば相手がどうなることか…







『…せめて、椿には

この子だけは幸せになって欲しい』






少し弱い声でそう言ったA


Aは寝息を立てる椿に手を伸ばし頭を撫でる









『"普通"の生活が当然であって欲しい』





虎杖「蝶狐…」









五条「…椿の両親はさ、Aが殺したんだよね」





虎杖「えっ…」



伏黒「…」



釘崎「Aが…？」





五条から出た言葉に3人は驚いた顔をする



Aは何も言わず、

五条の口から出る言葉を待っている






五条「酷かったんだよ、母親も父親も

椿に名前すら付けやしない


部屋の隅にそのまんま転がして放置。


名前を付けたのも育てたのもAとここの従者だ」





閃「…」






五条「その上、

札で抑えてた式神を解放して暴走させたんだ


自分達がAより勝るようにね。


その欲のせいで沢山の屋敷の人間が死んだよ

即死刑確定。


どの道、殺さざる負えなかった」





『…それは建前で言い訳です

私は実際この世に2人しか存在しない実の親を殺した



でも愛情を知らない子供になって欲しくない


私が奪ったものも含め、

椿には幸せになってもらわないと困る』





五条「…真面目だねぇ〜」

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