第80話 妹 ページ12
脹相「…」
花御「どうやら彼女は、花が好きなようですよ」
脹相と花御が目をやる先には
しゃがんで
花御が咲かせたであろう花を見ているA
その服装は高専の制服ではなく、
丈が短めの白色のセーター
タイトに太ももを締める黒いパンツに黒い革ブーツ
腰には鈴に似たような球体がぶらさがっている
ちなみに今は日が照らす砂浜に居て
海の沖では陀艮という呪霊がぷかぷかと浮かんでいる
漏瑚「おい、危ないからそっちへ行くな小娘」
陀艮が気になったのだろうか
彼女が歩み、革靴が波にぶつかり濡れ始めた所で
漏瑚が声をかけて止めた
Aはその言葉に反応して足を止めて戻る
花御「珍しく、あの漏瑚が世話を焼いている」
___
真人「よく考えてみなよ、
あんなヒョロい女の子が君の弟を殺せると思う?」
___
脹相「……。」
脹相は以前真人に言われたことを思い出して考える
現在真人、そして夏油は
高専の内通者の元へ出向いていて居ない
脹相「(…殺れるか?あの女に、俺の弟達が)」
脹相は悩み始めた
真人の言ったように
こんな細い女に自分の弟達が負けるのか?と、
花御「おや、こちらに来ますよ」
悩んでいれば花御の言葉に現実に戻される
花御の言うように前を向けば
Aが自分たちの方へ歩いて来ているのが見える
てちてち…とことこだろうか?
可愛らしい足音が
聞こえそうな足取りで彼女は歩いてくる
その手には花が握られている
花御「どうかしましたか」
花御が目の前に来たAに話しかける
Aは手に持った花を花御に差し出した
花御「…おや、くれるんですか
ありがとうございます」
花御はその花を受け取った
いやその花は花御自身が作り出したものなんですがね
そして次は脹相の方を向く
まだ手に余っていた花を持ち直して彼に手を伸ばした
脹相「っな、なんだ!」
脹相は警戒しているが、
Aがそれを気にする様子はない
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マリア - もう、何度も何度も読み返してます。本当にこの作品を愛してます。成り立ちも、感情描写も凄く繊細で美しく、引き込まれました。これからも、この作品を愛し続けます (7月16日 22時) (レス) id: 3821b6efdb (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅオタ - もう神作すぎるんだが……。この作品愛してる (2022年12月23日 23時) (レス) id: 96baaba9fd (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅオタ - え?絵も話も最高なんだが?あなたは神ですか?え??? (2022年12月23日 23時) (レス) @page37 id: 96baaba9fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - これからも頑張ってください! (2022年7月17日 12時) (レス) id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - イラスト上手過ぎ!!影の部分も細かい線や色使いも凄く丁寧に描かれていて凄いです!!話もしっかりまとまっていたり面白いところやシリアスなところが分けられていて今まで読んだ中で一番のお気に入りです! (2022年7月17日 12時) (レス) @page5 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘党組 x他1人 | 作成日時:2021年2月20日 20時