蝶の舞う呪い5【呪術廻戦】

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庵「コッチよ」




雨に打たれながら
京都校教員庵歌姫が3人に声をかけた



雨の当たらない屋根のある駐車場に入り話を進める







庵「五条から内通者の話は聞いてるわね」





「「「はい」」」





庵から放たれた"内通者"という言葉、

それは以前五条に集められた時に話した内容だった





庵「多分、呪詛師と通じてるのは2人以上

1人は学長以上の上層部。


コッチは私じゃどうしようもない



もう1人、その上層部に情報を流してる奴がいる

それが今回の標的(ターゲット)


まだ容疑の段階だから、捕縛後尋問します」








庵「…それから、行方不明の蝶狐Aの件、

同級生の貴方達にとってもショックな事だと思うわ


あの五条も流石に動揺してたから。



…必ず見つけましょう。


あの子は実力者よ、きっと生きてる、

希望を捨てないで頑張りましょう」







虎杖「っうス！！」



釘崎「はいっ！！」



伏黒「っはい」






3人は庵の言葉に強い決心と共に返事をした



−−−





五条「あの子は当主である前に女の子で高校生、

椿のおかげで愛情の注ぎ方は知ったけど
自分が注がれる側になると上手く汲み取れない


蝶狐家の術を欲しがる奴が多いせいで

余計に裏がある行動だと思って汲み取っちゃう」





3人を呼び出した時五条は彼女についてこう話した



Aは警戒心が強く

信用、という言葉を知らないようなタイプだったと







五条「術式継いでるのがバレた瞬間に

残ってたお母さんとも引き離されたからね


たまーにこっそり会ってたらしいけど

そんなんじゃ、ちゃんとした甘え方も知らない訳だ



明らかに高校生が抱えるような問題じゃないでしょ。


でもあの子は律儀に決まりを守って

誰にも何も言わずに口を噤む



僕はそれを少しでも

周りの人間に分散出来れば楽になれるかも、


なんて思ってたんだけどなぁ…


今回は判断ミスったな

おかげで屋敷の場所がバレたし」






伏黒「…Aを襲った奴は

ある程度屋敷の場所を知ってたんですよね」




虎杖「確かに、だから蝶狐の居場所も…」





五条「だろーね、

恐らく大人数で訪ねたのが仇になっちゃったかなぁ


……にしても、地域特定するのも難しい、

よほどAを欲しがってたらしいよ」









釘崎「…何が目的なのよ、返せよ…うちのAを」

第80話 妹→←・

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