第85話 渋谷事変�� ページ35
陀艮「ﾌﾞｩｰﾌﾞﾌｩｰ」
降龍「ｷﾞｬﾙﾙﾙ…」
『ん、よしよし…』
夏油「ふふ」
複数の場所で戦いが始まっている中、
呪霊達はAに擦り寄り彼女はその頭を撫でていた
夏油はその様子を見守る
見守りながらその口は
人が見れば恐ろしく感じる程に大きく歪められていた
−−−
夏油「彼女には式神をできるだけ多く出させよう
どれだけの式神を遣えるのか…
確認もしておきたいからね
多ければ多い程…
彼女は
夏油は彼女を攫う作戦会議をした時そう言った
漏瑚「分からなくなる？
視覚共有は出来なくとも、
場所くらいなら分かるのだろう
それが分からなくなるだと？」
夏油「まぁ場所が分かるって普通に考えて
面倒なことなんだけど、
視覚共有じゃない事が
こっちにとって有利な要素、大きな穴だよ」
夏油「"触れなければ"気付かれない
彼女が敵を見つけたら攻撃しろ、とか
指示を出さない限りは
攻撃をしない人間を蝶が敵と判断しない」
漏瑚「＿！！」
花御「つまり、手を出さなければ
私達に害を与えることは無いということですね」
夏油「その通り。
子供を囮にすれば逃がす為に蝶は必ず大量に出す
攻撃より防御に徹するから
それが余計に私達にとって有利な状態になる。
全ての蝶の場所は理解してるけど、
上手くやれば私達の場所は特定されない
大量の式神召喚は頭を使うから、
漏瑚達を相手にしながらなら余計に気が逸れて
私達、敵の把握は難しくなるだろう
あぁ後、頭を1発くらい殴るといいんじゃないかな
彼女、頭の回転早いから早々に何とかしとこう」
夏油「後は真人。
体を自由に変えれるんだ
蝶に触れずに彼女の背後に忍び寄るのなんて
簡単なことだろう？」
真人「うん！多分大丈夫！
楽しみだなぁ、魂がどうなってるのか！」
夏油「そうだね、複数の魂があるとなると、
もしかしたら真人の無為転変が効かない可能性もある
魂が1つにしても、
その辺も配慮して時間がかかるだろうから
周りの人間…周囲を通る人間は皆殺してしまおう」
−−−
夏油「(足を切り落としたあの子供も既に
周囲の人間も殺した
そのおかげで証拠もゼロ、
呪術師達に彼女の居場所は特定出来なかった
蝶狐Aは私の手の中だ
最大限に、その力利用させてもらうよ)」
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マリア - もう、何度も何度も読み返してます。本当にこの作品を愛してます。成り立ちも、感情描写も凄く繊細で美しく、引き込まれました。これからも、この作品を愛し続けます (7月16日 22時) (
レス) id: 3821b6efdb (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅオタ - もう神作すぎるんだが……。この作品愛してる (2022年12月23日 23時) (レス) id: 96baaba9fd (このIDを非表示/違反報告)
じゅじゅオタ - え？絵も話も最高なんだが？あなたは神ですか？え？？？ (2022年12月23日 23時) (レス) @page37 id: 96baaba9fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - これからも頑張ってください！ (2022年7月17日 12時) (レス) id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - イラスト上手過ぎ!!影の部分も細かい線や色使いも凄く丁寧に描かれていて凄いです!!話もしっかりまとまっていたり面白いところやシリアスなところが分けられていて今まで読んだ中で一番のお気に入りです! (2022年7月17日 12時) (レス) @page5 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘党組
x他1人 | 作成日時：2021年2月20日 20時
