蝶の舞う呪い4【呪術廻戦】

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五条「術師の方を式神が認めなかったら

"やだやだ〜！"って駄々こねちゃうからね」




やだやだの部分だけ声を変えながら五条はそう言った



こんな時でも巫山戯るのか、と

Aは呆れた顔をしている



仕方ない、五条悟とはそういう男だ(総復習)





虎杖「駄々こねるって、具体的にはどんななの？」





虎杖は憩をモフモフと撫でながら首を傾げる


その質問にAが口を開いた





『駄々こねるなんて可愛いもんじゃないけど、

身体を侵食…されていく感じかな』




釘崎「侵食？」





『うん、後は頭も馬鹿になる


常に他の人格が頭の中で話してるから、

可笑しくなって狂ったように叫んでる人も居た


閃、』




閃「ハイA様」





Aが呼ぶと閃が彼女の側へ寄る



閃は袖を揺らし腕があるであろう場所を捲った









"それ"を見た一同は息を飲んだ




"無かった"のだ









彼の右腕が、肩から丸ごと無かった






伏黒「それは…」




閃「私の右腕は式神に適応出来ず壊死しました」






「「＿＿！」」






閃「これでもまだ私は軽い方です


もっと酷い方も居らっしゃる。



四肢が全て欠損した方、

視力や聴力、嗅覚味覚、声を無くした方まで。



…生きているだけ運が良いとも言いますがね」






閃「普段は義手を付けて生活をしています


A様が私達の為に腕の良い義肢装具士を

屋敷の方へ雇って下さっているんです」




そう話すと部屋の襖が開き、

鉄製の腕を持った灯が入って来た



これが閃の義手のようだ




灯は閃にそれを手渡し

閃は自分の左手で義手を装着した






閃「自分の呪力をこれに流すと

本物の腕のように動かせるようになっています


呪力が無い、又は弱い方の場合は、

呪力の籠った…簡単に言うと

電池のような物を取り付ければ、同様に動かせる


そして定期的にその電池を取り替えればいい」






閃は自身の呪力を流し、指をグーパーと動かした



細かい動きも違和感なく行われている








五条「便利なもんだよねぇ〜

Aもそんな凄い人材よく見つけたよ」





『…』






閃「A様は表面上ツンツンしていても

根が優しいので放っておけないんですよ」





『閃』



閃「おや失礼」






「「(ツンデレなのは昔からデフォルトなのか…)」」

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