第73話 苦と蝋燭 ページ31
虎杖が全てを話終わり
部屋では少しの沈黙が続いた
予想以上に色々と考えているA
"死ぬために生きてる"
彼女が唯一執着しているのは
"死"という、
命ある物ならば最期に必ず辿り着く場所だった
五条「…まずいなぁ、予想以上に精神的に参ってる」
釘崎「……。
そりゃ6歳から当主とか、私なら無理だわ
ここに縛り付けられてたAは
好きな事なんて何も出来やしないじゃない
病んでも仕方ないわよ」
虎杖「…俺、あん時、蝶狐に
なんて声掛けたらいいのか分かんなくって
結局そのまま伏黒達と合流、したんだ…」
伏黒「……いや、、俺でも何も言えねぇよ
コイツが背負ってる物を
俺らが完璧に理解するのは無理だろ、
ただ、今分かるのは
Aが色んな状況で耐えてきた事と
"自分を抑えすぎて"疲れてるって事だ」
虎杖「…」 釘崎「…そうね」
4人の会話が終わった時、
『…ん』
眠っていたAが動いた
五条はそれに気付くと
壁に寄りかかるのをやめて直ぐにAの元へ
五条「A、A。 起きれる?」
軽くポンポンと肩に触れて声をかける
彼女はそれに反応して
解かれた髪を揺らしゆっくりと目を開いた
五条「おはよ、気分はどう?」
『…最悪』
五条「ははっ!言うと思った!」
少しの間の後、
顔を顰めて言った彼女に
五条は目の前の頭をくしゃくしゃと撫でて笑った
Aはそれを軽く防ぎながら起き上がって座る
周りを見て直ぐに級友が居ることも理解でき
一つ溜息を吐いた
虎杖「蝶狐、大丈夫そ?」
釘崎「アンタ、目のクマ化粧で隠してたわね!?」
伏黒「寝起きにデカい声出すな、頭に響くだろ」
心配する虎杖とぷりぷり怒る釘崎
そしてそれを制す伏黒
自分は確かに敵意を向けたのに
この3人はちっとも怒らないんだな、と
彼女は他人事に頭の中でそう考えた
『__!』
その時、Aの動きが止まる
何かに気付いたようで辺りを再び見渡した
伏黒「?どうした」
『五条さん!"椿"は!?』
五条「え?椿?
そういや、まだ見てないなぁ
この部屋には来てないよ」
『ッ!』
その言葉と同時に
Aは布団が崩れるのも気にせず立ち上がり
寝ぼけた体を無視して駆け出した
伏黒「A!?」
釘崎「ちょっ、どこ行くのよ!!?」
五条「追っかけよっか」
2454人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅生姜 - え、広島だと?!?!?! 嬉しすぎる (8月18日 23時) (レス) @page8 id: a54289ae5f (このIDを非表示/違反報告)
夜叉 - あの!このイラストの場面って書いてありますか?(凄く上手い!ヤバい上手い!) (2021年4月6日 13時) (レス) id: 207d3f04ef (このIDを非表示/違反報告)
芽瑠くん(プロフ) - 広島弁うますぎる...広島住みの僕より上手いぞ...!?(ただ僕が動画等の影響で関西弁が混ざってるだけ) (2021年4月2日 19時) (レス) id: e467f9631d (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - あの、イラストのところにある、漫画?みたいなのに夢主があるんですが、あれはどうやってやってるんですか?あ、あと、1番最初の設定のところの夢主ちゃんとか!教えていただきたいです! (2021年2月21日 15時) (レス) id: 48e40877cd (このIDを非表示/違反報告)
棘恵推し - 広島ッ、、、、地元ッありがとうってなりました!!!(どうでもいい)絵がほんまに上手すぎて惚れますありがとうございます。更新頑張ってください!!! (2021年2月17日 17時) (レス) id: 85074676e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:甘党組 | 作成日時:2020年12月23日 21時