蝶の舞う呪い【呪術廻戦】

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伏黒「…俺はお前を助けた理由に

論理的な思考を持ち合わせていない」



『…』




伏黒「危険だとしても

お前の様な善人が死ぬのを見たくなかった


それなりに迷いはしたが

結局は我儘な感情論


でもそれでいいんだ





俺は正義の味方(ヒーロー)じゃない


呪術師なんだ



だからお前を助けたことを


1度だって後悔したことはない」




伏黒は"虎杖"を真っ直ぐ見てそう言った


それを見てAも口を開く




『私も、アソコに残ったこと

少しも後悔してない



これは私が決めた事、


ボロボロになろうが

鼓膜が破れようが


それはただの自己責任



勝手な私の自己満足

だからお礼を言われる筋合いは無いから』




虎杖「…そっか」


そう言って笑う"虎杖"

顔に刻まれた模様が消えていく




虎杖「お前らは頭がいいからな

俺より色々考えてんだろ


伏黒の真実は正しいと思う


でも俺が間違ってるとも思わん」




伏黒を向いてそう言った虎杖は


今度はAの方を向く



虎杖「蝶狐も、

自己満って言いながら結局俺を守ってくれたし

優しい奴だよお前も、その喋も


だから礼は言う

ありがとう



首、噛んでゴメンな」



『…虎杖が噛んだんじゃないからいい』


虎杖「ハハッまぁ、そうだけど！」


Aが虎杖の言葉を否定すると

虎杖はまた笑った



そこで虎杖から血が落ちる




虎杖「あー悪い、そろそろだわ


伏黒も蝶狐も釘崎も

五条先生…は心配いらねぇか




＿＿＿長生きしろよ」




地に倒れそうになった虎杖を


Aが蝶と共になんとか抱きとめて座り込む






『…』




ﾎﾟﾁｬﾝ


ﾎﾟﾁｬﾝ



解けた髪から雫が落ちて音を鳴らす


伏黒も2人に合わせてしゃがみ込んだ

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