蝶の舞う呪い【呪術廻戦】 (ページ30)

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ﾋﾞﾘｯ

目の前の特級は自身が

身につけていたものを破り捨てて立ちはだかった

虎杖「動きやすくなりましたってか」

虎杖「(いくら殴っても効きやしねぇ、そりゃそうか

呪力の使い方なんてまるで分かんねぇしな

でも今はそれでいい

わざわざ蝶狐がココに残ってくれてんだ

少しでも時間を稼＿＿)」

『"蝶廻"！！』

＿＿ｼｬﾝｼｬﾝｯ

特級に吹き飛ばされた虎杖

Aはそれを蝶を呼び出し

反動を緩めようと虎杖の元へ飛ばす

虎杖「あ"っ…が…っっ

(蝶狐の蝶が庇ってくれた！！

から、痛ぇけど！！痛ぇけどまだ大丈夫！！)」

＿＿ﾄﾞｫｫｵﾝｯｯ!!!

『＿ｯ』

虎杖「ｯ!蝶狐ーーー！！！」

Aが蝶を飛ばした事で

特級の意識がAの方へ向き

攻撃の的にされたAは

体をぶつけ壁の向こうまで吹き飛ばされる

『ｯゲホ、ｺﾞﾎ…ｯ』

1枚壁の向こうまで

飛ばされたAはドサリと床に倒れた

頭や口元、露出した足からも出血しているのが分かる

そしてそれを心配するように体から蝶が出てきた

＿ｼｬﾝｼｬﾝ

＿＿ﾁﾘｰﾝ

『…大丈夫、これくらいじゃ死なない』

そんな中でも1歩、また1歩と

特級はAに近付いて来ている

完全に攻撃の的を虎杖から彼女に移したようだ

Aは倒れていた体を腕を使って起き上がらせる

上半身を起き上がらせた彼女は

指を合わせて称える

『"狂爆羽(ｷｮｳﾊﾞｸﾊ)"！！』

その声とともに濃い赤色の蝶が現れる

赤色の蝶の羽は

本当に燃えていてゆらりゆらりと先が揺れている

出現した十数匹は

特級に向かって突進し

衝突した衝撃で花火の様な爆破を起こす

その爆破の振動が床に響き揺れる

この攻撃にはそれほどの威力があった

だが、

「ｸﾊ、クハｯハ」

特級は多少のかすり傷が出来るだけで

それをものともせず

ケタケタとそれは楽しそうに笑っている

『…(想定内、分かってる

私の攻撃じゃ"普通なら"コイツは倒せない)』

『舐めないでよ、狙いはお前じゃない』

再びAが炎の如く燃え盛る蝶を呼び出す

そしてそのタイミングでなんとか合流した虎杖、

何かを仕掛けようとするAを目を開いて見る

虎杖「(すげぇ、蝶が燃えてる

ほんとに燃えてんじゃんアレ！

普通の蝶以外も出せるのか…！！

いや普通のと言ってもアレもパワー凄かったけど！！)」