初めまして、新しい私。

Ｐ27:驚きの再会 ページ39

side萩原



「お、お邪魔しまーす………。」



いまだに奥で騒いでいる様子の家へと恐る恐る上がる。

騒いでいる声がなんか聞き覚えがありすぎる気がするんだけど気のせいかな？←

取り敢えず奥さんの悲鳴が聞こえる伊達は気が気じゃないらしく、ずんずん家の中へとむかう。



「おい、ナタリー？大丈…夫……か……。」


「おい伊達？どうした？」



急に固まってしまった伊達に心配気に呼びかけた松田は、キッチンがあるであろう場所を見るやいなや、かけていたサングラスを外して、信じられないものを見るような目をした。



『松田さんに、いつかの刑事さん…？なんでここに…』


「A!?おまっ、なんでここに!!」


「え、Aちゃん!?」



松田の驚いたような声に反応して俺は音速で部屋に入る。


そこには俺の大切な命の恩人兼親友の命の恩人の工藤Aちゃんがいた。



『萩原さんまで!?』



驚きの声を上げるAちゃんは最後に会った時と全く変わってなくて。ちょっと安心したのは俺だけの秘密。












sideA



ナタリーさんの旦那さんが帰ってきたらしく、私に一声かけてルンルンで玄関に向かうナタリーさんを見送った私は、目の前の肉団子に夢中で気付かなかった………





ナタリーさんがどうしてもと言って作った味噌汁が沸騰しすぎてあわあわーってなってるということに!!!!



急いでナタリーさんを呼び戻し、アクを取ってもらう。ここに産み落とされてから一番焦った瞬間かもしれない。


なんせこれを食べるのは私達だけではないのだ。聞くと、丁度大食い時期の男の子が５人も来るらしいじゃないか。



…え？男の子って年じゃないって？
何言ってんだい。こちとら精神年齢【自主規制】歳だよ。私からしたらみんな男の子さ。


閑話休題


てな訳で、図らずも慌てていた私は、



「おい、ナタリー。大丈…夫……か……。」



入ってきたいつかの刑事さん改めナタリーさんの旦那さんと松田さんに柄にもなく驚いてしまうのだった。


ちなみにこの後すごい顔の萩原さんが入ってきてさらに驚くことになる。

P28:いっぱんじんとは（哲学）→←P26:伊達さん、ハテナマークを飛ばす。

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