Gray.292 ページ42
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結局、それからすぐ第3Qが終わったので、
2分の休憩を挟むと何事もなく第4Qが始まった。
第4Qからテツヤがまた戻ってきて少し点を取り戻しに来たが
そこからまた俺が文字通り"奪い"返して、
誠凛は対策も考えられないまま、けれど
俺は自分なりにバスケを楽しんで、
結果、90対71で福田総合の勝利に終わった。
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「灰崎くん」
「あ？……んだよ、テツヤか」
試合が終わって制服に着替えた所で、
待ち伏せでもしてたのかテツヤが部室の外に居た。
テツヤも制服姿に戻っていて、一瞬の間を置くと口を開いた。
「灰崎くんは、やっぱり強い」
「あ？何当たり前のこと言ってんだお前」
「灰崎くんが帝光バスケ部に居た頃から思ってましたよ。
試合をして、改めて灰崎くんは凄いと思いました」
「そう言うお前は相変わらず存在感ねェな」
「よく言われます」
安心したような笑顔を俺に向けると
テツヤはゆっくり手を差し出してきた。
「またやりましょう」
「はぁ？んだよ、握手でもしろって？
大体お前らみたいな弱ぇ奴と……」
「はーいざーきくん！」
「！」
怒りを含んだ声が後ろから聞こえて振り返ると、
不機嫌な顔のAが腰に手を当てたポーズで立っていた。
やっべぇ、Aなのに背後に虹村の貫禄を感じる。
「黒子くんに失礼だよね？
久しぶりに会った昔のチームメイトにその態度はないよね？」
「……」
俺はテツヤの方に視線を戻すと素直に握手をした。
これ以上の無駄な反抗は身を削りかねない。
「……ま、気が向いたらやってやるよ」
俺がそう言ってやるとテツヤもAも
ホッと安堵したように表情を緩めた。
そして、
Aは俺の背後からテツヤと俺の間に移動すると
俺たちを交互に見ながら提案してきた。
「じゃあついでに、このまま三人で回ろっか！文化祭！」
「は？」
おい、待て、ふざけんな。
俺はこの後は適当に抜けるつもりで、
「良いんでしょうか、僕が居ても」
「いいのいいの、うちの先輩のカフェとかいく？
あ、それとも図書館で古本市やってるからそっちにする？」
「おい、 勝手に」
反論するとAはスススッとテツヤの方に寄っていき
悪いことを考えた意地の悪い顔をした。
「あ、そっか灰崎くんは試合で疲れてるもんね？
じゃあ仕方ないから二人で回ろっか黒子くん」
あﾞー、ムカつく。腹立つ。クソが！
「ッ行かねぇとは言ってねぇだろうが！！」
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マリイ - ミリイのリクに虹村とこのままが良いって言う奴いるからミリイが怒ってる そのコメに返信するから余計に怒った ミリイに全て聞かないとダメ (2019年8月24日 14時) (携帯から) (
レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：由麻 | 作成日時：2019年8月8日 0時
