＊ ページ50
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「ただいまあ！」
「ちょっと、なんで君がただいまって言うの」
「あ、誰が来てるよ！あれ…兄者の靴…？」
「えっ？」
玄関からドタドタと聞こえてくる足音と、早速気づいた弟者君の声。あにじゃあ？！来てるのー？！と廊下で叫んでいる。
キッチンでくすくす笑えば、向かいのテーブルに座る兄者さんが「声がでけぇ…」とお茶を煽った。
「ちょっと、兄者くぅん？人の奥さんに何してるのかなあ？」
「スーパーで荷物持って帰ろうとしてたから手伝っただけ」
うちの愚弟のせいでキャパオーバーだったんだよ、と怒り口調…の割にはなんだかんだ顔は笑っている。
おついちさんは、そうなの？ごめんね？と私の肩を抱いてこめかみにキス。
もう慣れたものだ。恥ずかしくないと言ったら嘘になるけど。
「兄者も助かったわ」
「イーエ、ドウイタシマシテ。ここは熱帯かよ、見せつけてくれちゃって」
「手、洗ってきたあ！」
Aちゃん、今日何い？と聞いてくる弟者君。目をキラキラさせながら、美味しそう〜！配膳手伝うね！とまるで自分の家のように振る舞う。ふふ、もう何がどこにあるか分かってるもんね。
「皆さんの健康を考えて和食ですよ〜お座り下さいね〜。あ、おついちさんは手洗ってきて」
「はーい」
「いい匂い〜」
「腹減って死にそう」
賑やかな夕飯
(えっ、うま。なにこれ、うんま)
(そうだろう、そうだろう！！)
(なんでおついちさんが自慢げなの)
(だって俺の奥さんだもん)
(味噌汁うめえ…)
(焦んなくてもおかわりあるから)
▽あとがき
見切り発車で始めた短編集ですが、皆様のおかげで書き終えることが出来ました。
50ページ、43話。
まさか自分でもこんなに書けるとは思っておらず、4ヶ月ほど？ではありますが、随分駆け足で走りきったなあといった感じです。
短編集ですので完結という形ではないと思いますが、このページの更新はこれで終わりになります。
長編とか書けたらなあとは思いますが、それはまた次の機会に。
この大変な時期、拙い文ではありますが、すこしでも暇が潰せたり息抜き出来たらいいです。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました！
まーたな。
終わり
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tokiiiii(プロフ) - くるるさん» ありがとうございます…！！天を仰ぐ…？！えっ、嬉しいです…！最後のお話は書くのに割と難航した記憶があるので、そう言っていただけると安心します。また更新する予定ですので、しばしお待ち下さいね！ (2022年1月28日 16時) (
レス) id: 1acee39900 (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - 最後が最高すぎて天を仰ぎました😇ありがとうございます！！ (2022年1月26日 22時) (レス) @page18 id: 71ebbc7488 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - tokiiiiiさん» きゅんとするような感じが疲れ吹き飛びます！生み出すのがお上手;)更新楽しみにしてます！ (2021年5月31日 19時) (レス) id: d07ed213ea (このIDを非表示/違反報告)
tokiiiii(プロフ) - ちぃさん» ありがとうございます！え！嬉しい！告白は初めてです、嬉しい照れちゃう〜！！ (2021年5月31日 7時) (レス) id: 459624764f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 全部いいです。全部好き！好きすぎてtokiさんが好きです！！！ (2021年5月30日 23時) (レス) id: d07ed213ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：toki | 作成日時：2019年11月20日 22時
