【2BRO.】妄想短編詰め合わせ

髪を結わう(otsuichi) ページ44

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「あれ、おついちさん髪上手く結べてないよ」
「え、うそ」

ひと房、たらりと襟足に残る髪。
本当だ…と結んでいたゴムを引っ張る。
あー、そんなに無造作に解いたら髪が切れちゃう、ぶちぶち引っ張られて痛いだろうに。


「いっ…！」
「あー…言わんこっちゃない」


仕事も丁寧で、お料理だって裁縫だって出来るのに…なんで変なとこ大雑把かなあ。
こんがらがって引っかかったゴムに、派手に絡まった髪。とっても綺麗なのにもったいない。


「ちょ、ちょちょ…！待って、ストップ！私やるから！」
「お願い〜、もうこうなっちゃうと無理」


お願いします、とばかりにくるんと椅子ごと背を向く彼。後ろに立って、引っ張らないように解いていく。案外すんなり絡まりが取れたところで結ぶ？と聞けば、いいの？ラッキー！なんて…本当に年上かなこの人。


「手ぐしでいい？」
「なんでもいー」
「さらっさらだね、羨ましい」


これからきっと編集を続けるんだろうから、高くもなく低くもない位置に。ヘッドホンの邪魔になったらしょうがないしね。
出来たよ、と肩を叩いて何となく首筋もマッサージ。


「あ〜…ぎもぢ〜」
「ふふ、はいじゃあ頑張って！」
「へーい」




髪を結わう
(Aに髪やってもらって戦闘モード入ったから)
(ええ？なにそれ)(集中力倍増すんの)
(すごいね〜)(うん、終わらせた)
(終わったの？！)
(そ！だから夕飯は外に食べに行こ)




作者からホワイトデー第三段
3本とも甘さ控えめで書いたので、何となく不完全燃焼。どろっどろなの書きたいな砂糖吐くくらいの。
お付き合いありがとうございました。
もうちょっとでカンストだ〜。
検索避けで付けてた年齢制限設定外してみたらカウントがエグい事になっててビビってます。

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