【2BRO.】妄想短編詰め合わせ

髪を触る(otojya) ページ43

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寝起きが悪いのはいつもの事。
揺すって、布団を剥がして、頬をつねって。
あと5分〜と枕を抱きしめる弟者に、仕方ないなあとため息。もう毎日のルーティン。
昨晩もキリがいい所までーって頑張っちゃったんだろうなあ。

むぐう…と唸る弟者の頭を撫でて、するりと髪を梳く。思ってたよりずっと柔らかい。


「昨日も遅かったの？」
「…日付け変わった〜」
「そっかあ、お疲れ様だねえ」


するり、するりと撫でるように髪を梳いて…なるほどトップの毛は長めなのね。
まだ完全に起きられないのか、しょぼしょぼした目でこっちを見る弟者。それきもちい…と私の手に擦り寄る姿は猫のようで、可愛いやら困ったやら。


「随分大きな猫さんですこと」
「じゃあ俺、らいおん」
「意味わかんない事言わないの」
「まだ寝ぼけてるの〜優しくして〜」


くああ…と大きな欠伸をして、起き上がった弟者。おはよお、と間延びした挨拶と共におでこにキスを1つもらう。少し伸びた髭がくすぐったい。


「A、おれにも」
「ふふ、はいはい」


ちゅ、と彼のおでこにキスを落とす、幸せな朝のひととき。




髪を触る
(朝ごはんたべよ？)
(俺、コーヒー入れようか)
(うん、お願い)




朝の時間を2人で過ごすのって素敵ですよね〜。
台所に2人で立ったりとかね。
少し広めのキッチンがいいなあ。
作者からのホワイトデー第二弾【髪を触る】でした。
最後はあの方、お楽しみに。

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