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夜まで冷やして、しっとり落ち着いたチョコタルト。
彼のお墨付きだもの、きっと美味しい。
1人じゃ食べきれないし、捨てるのももったいない。だからと言って渡せるはずもないので、結局…毎年会社へ持っていく。
職場の皆と楽しんで、今年もきれいさっぱり無くしてしまおう。
よし、と意気込んでラッピングの準備を始めた時、携帯が震えた。
メッセージの送り主は、おついちさん。
家の前に居るから開けてくれる?
え?なんで?と思う間もなく、ピンポーンとチャイムが鳴る。
え、なに?
「お、ついちさん…?」
「せっかく作ったんだから、捨てないで」
玄関を開ければ、息を切らしたおついちさん。どうしたんですか?!と慌てれば、エレベーター待てなくて、階段駆け上がってきたと膝に手を着いた。
「本命チョコ、ちょうだいよ」
「えっ…?」
「気づかなくて、鈍感でごめん。悲しませてごめん、男らしくなくてごめんっ」
「え、ちょっ、おついちさん?!」
「すき、君が。Aちゃんがすき」
思わず、後ずさってしまった。
これは、夢?
今おついちさんが、私を好きって言った?
口元を覆って固まる私に、彼が続ける。
「Aちゃんの事が好きです。良かったらチョコタルト、一緒に食べよ?」
頬に伝うのは、さっきとは違う嬉し涙。
こんな日がくるなんて、想像すらしてなかったなあ。
「っ…!わ、たしも…っ、だいすきです…っ!」
勘違いと、チョコタルト
(っ、うう…)
(ちょ、泣かないでよ〜!ごめんってえ!)
(3年分の私の気持ち受け取って下さい〜…っ!)
(当たり前でしょ!全部僕の!)
友人から、ちゃんとハッピーエンドにして欲しいと言われて、彼女ちゃんサイドを書きました。
長くなっちゃったな。
片思いかあ…甘酸っぱい〜。
お兄さん、なんか噛ませ犬というか今回の損な役回り全部させてしまった。という訳で兄弟会話文。
「兄者〜…?」
「…上手くいったのか?」
「たぶん。そのうち連絡来るんじゃない」
「そか」
「あの、あにじゃ…?その、本当は…」
「よせやい、俺はたわわのねーちゃんが好きなんだよ」
「んもう、兄者〜!!飲み行こーよー!!」
「しゃーねーな、お前の奢りな」
みんな幸せなのが一番いいから、取り合い系はやっぱり書くの苦手←
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tokiiiii(プロフ) - くるるさん» ありがとうございます…!!天を仰ぐ…?!えっ、嬉しいです…!最後のお話は書くのに割と難航した記憶があるので、そう言っていただけると安心します。また更新する予定ですので、しばしお待ち下さいね! (2022年1月28日 16時) (レス) id: 1acee39900 (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - 最後が最高すぎて天を仰ぎました😇ありがとうございます!! (2022年1月26日 22時) (レス) @page18 id: 71ebbc7488 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - tokiiiiiさん» きゅんとするような感じが疲れ吹き飛びます!生み出すのがお上手;)更新楽しみにしてます! (2021年5月31日 19時) (レス) id: d07ed213ea (このIDを非表示/違反報告)
tokiiiii(プロフ) - ちぃさん» ありがとうございます!え!嬉しい!告白は初めてです、嬉しい照れちゃう〜!! (2021年5月31日 7時) (レス) id: 459624764f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 全部いいです。全部好き!好きすぎてtokiさんが好きです!!! (2021年5月30日 23時) (レス) id: d07ed213ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:toki | 作成日時:2019年11月20日 22時