【2BRO.】妄想短編詰め合わせ

一緒に溶ける(anijya) ページ39

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「はっぴーばれんたいんです、兄者さん」


にこにこ笑顔の彼女と、綺麗に包まれたチョコレート。さすがの俺でも知っている、某有名ブランドの物。2月は何かと忙しい彼女、合間を見て買いに行ってくれたのだろう。手作りじゃなくてごめんなさいって毎年言うけど、俺は貰えるだけで嬉しいんだけどな。


「今年も2人で食べようぜ」
「ふふ、コーヒー入れましょうか」


2人で味わうのも、もう毎年恒例。
それを踏まえて買ってきてる事も、もちろんわかっている。1人分にしちゃ、量が少しばかり多いしな。
おいひ〜…と蕩けそうな表情、この顔が俺にとって一番のバレンタインだっだりするが、小っ恥ずかしいので言わない。


「A、こっちむいてみ」
「ん？、んんっ？！」


ちゅ、と顔が近づいて、離れる。
それも美味いな、と笑う兄者さんとぽかんとする私。え、こんなベタなこと今までしなかったじゃないですか…！
ずるい…と顔を覆えば、だーめ見せてと両手を開かれる。


「真っ赤、かーわい」
「今年に限ってこんな…っ」
「今年は我慢すんのやめたの」


ベタなのもたまには良くない？そう言う兄者さんの唇が近づいてきて、私はそっと目を瞑った。




一緒に溶ける
(ん、ふ…あ…っ…)
(ちゅ…これ甘…リキュール入ってる…？)
(は、ふ…もう、味わかんないです…)
(ふはっ、ベット行こ？)





今更ですが、バレンタイン三本でした。
今まで書いた設定の違う人バージョンとか、鈍感だったり、鋭かったりする弟者さんとか。いろいろごちゃっと書いた感じです。
皆さんはホワイトデーにどんなお返しが欲しいですか？
年明けがいつになく忙しくて、更新空いてしまってごめんなさい。
自分へのご褒美につぶろパーカー買いました(笑)


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