すりこみ(otsuichi) ページ33
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ベランダで夜風に当たるのが好きだ。
ネオンと、繋がる車のテールランプと。
イヤホンをしながら鼻歌なんて歌っちゃって…ホットミルクとかあったら最高かも。
あー、今日も仕事頑張ったなあなんて思いながら、頬杖をつく。
せっかくベランダが少し広いんだから、テーブルでも置いてみようか。植物も少し育ててみたりして、天気のいい日はここで朝ごはんを食べるのもいいかもしれない。
テーブルクロス買って、おついちさんが作ってくれた料理並べるのもなかなか素敵かも、なんて思うとにやけてしまう。
ふふ、と声が漏れた所で、ふわりと肩にブランケットが掛けられた。イヤホンを外しながら振り向けば、困ったように笑うおついちさん。風邪ひくよ？と彼もズボンのポケットに手を突っ込む。
「編集終わったんですか？」
「ようやくね、今回のEDはすごいよ？」
みんなびっくりするだろうなあ、と笑う彼はイタズラを仕掛けた少年のよう。
私も見るのが楽しみだ、いったいどんな凄いものを用意してくれているんだろう。
くつくつ、と笑う彼が慣れた手つきで煙草をふかし、夜空に溶かす。見とれちゃうのが悔しいところ。
「そういやさ、なんの歌聞いてたの？」
「えっ？」
「鼻歌」
やめないで続けてよ、なんて言うから困ったものだ。天城越え歌えちゃう人の前で鼻歌とか改めて歌えない。無理ですよ…とげんなりしながら返せば、じゃあ曲だけ教えて？と首を傾げる。あざといんだから。
「へえ、後で一緒に聴こ？」
「…聴くだけですまなそう」
「あーら、分かってるねえ」
にやにやと口元を緩ませながら、煙草の火を消し、じりじりと歩み寄る。ベランダの柵と彼の間に挟まれれば、逃げ場なんてあるはずなくて。そのまま少し苦いキスを受け入れた。
「ん、っ…ちょ、おつ…っ」
「ふふ、だあめ。逃がさない」
その曲、聞きながらしよ？なんて言う彼。
最低だと睨めば、何とでもどーぞと腰に手を回す。
行先は、彼のベッド。
すりこみ
(この曲聴く度さ、思い出しちゃうね)
(ひ、あ…っ、！)
(ほら、もっと感じて…？)
＊
名前変換なくてごめんなさい。
新ED半端なかったのでつい。
ぬああ…動いてるううう…
ってなりました。頭抱えました。
最 ＆ 高
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tokiiiii(プロフ) - くるるさん» ありがとうございます…！！天を仰ぐ…？！えっ、嬉しいです…！最後のお話は書くのに割と難航した記憶があるので、そう言っていただけると安心します。また更新する予定ですので、しばしお待ち下さいね！ (2022年1月28日 16時) (
レス) id: 1acee39900 (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - 最後が最高すぎて天を仰ぎました😇ありがとうございます！！ (2022年1月26日 22時) (レス) @page18 id: 71ebbc7488 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - tokiiiiiさん» きゅんとするような感じが疲れ吹き飛びます！生み出すのがお上手;)更新楽しみにしてます！ (2021年5月31日 19時) (レス) id: d07ed213ea (このIDを非表示/違反報告)
tokiiiii(プロフ) - ちぃさん» ありがとうございます！え！嬉しい！告白は初めてです、嬉しい照れちゃう〜！！ (2021年5月31日 7時) (レス) id: 459624764f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 全部いいです。全部好き！好きすぎてtokiさんが好きです！！！ (2021年5月30日 23時) (レス) id: d07ed213ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：toki | 作成日時：2019年11月20日 22時
