睨めっこ(otojya) ページ12
.
珍しく彼女が仕事を持ち帰ってきた。
メガネをかけてノートパソコンと睨めっこ、少し眉間にシワがよってるような気がする。
あー…あれだな、最近入ってきたって言う後輩くんの書類の不備だな、きっと。
Aの分のコーヒーも一緒に入れながら、彼女の後ろ姿を見て。小さいなあ、と改めて。あんな小さい背中に色んなものを背負ってるんだ。彼女にそう言えば、弟者だってそうじゃないって返されるんだろうけど。
「んー…これどうにかなんないかなあ…」
「コーヒー、ミルクとお砂糖いる?」
「いるー」
むむむ、と考え込んでる姿すらも可愛いとか思っちゃうんだから俺って相当Aに惚れてるよね。ってかその後輩くんは何なんだよ、俺のAをそんなに困らせて。オーバーキルしてやるぞ、このやろう。
「弟者、口から出てるよ」
「出してるの」
「あら、モノローグじゃなかったのね」
ふは、と笑うAの目線がまたディスプレイに戻る。その瞬間、あー普段のAはこんな気持ちなんだなあって思った。そりゃお仕事なんだもん邪魔出来ないし、そもそもしないし。でも同じ部屋にいてさ、俺がゲームと睨めっこって彼女としては面白くないよね。
だって俺が今こうなんだもん。
ちょーくっつきたいんですけど。
「ふふ、ふは…っ、もう終わるから」
「うっそ、また出てた?」
「今のは無自覚かーい」
にーらめっこしましょ
(私は別にゲームしてても…)
(無理。俺、全然平気じゃない)
(今日は甘えん坊さんだね?)
(うん、そうなのだから食べていい?)
.
なんやこれはあ…(2回目)
昔、お仕事持って帰ってきてやってた時期があったなあと。思い出したので。
気がついたら1000hit超えてました。
ありがとうございます。うれしい。
189人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
tokiiiii(プロフ) - くるるさん» ありがとうございます…!!天を仰ぐ…?!えっ、嬉しいです…!最後のお話は書くのに割と難航した記憶があるので、そう言っていただけると安心します。また更新する予定ですので、しばしお待ち下さいね! (2022年1月28日 16時) (レス) id: 1acee39900 (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - 最後が最高すぎて天を仰ぎました😇ありがとうございます!! (2022年1月26日 22時) (レス) @page18 id: 71ebbc7488 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - tokiiiiiさん» きゅんとするような感じが疲れ吹き飛びます!生み出すのがお上手;)更新楽しみにしてます! (2021年5月31日 19時) (レス) id: d07ed213ea (このIDを非表示/違反報告)
tokiiiii(プロフ) - ちぃさん» ありがとうございます!え!嬉しい!告白は初めてです、嬉しい照れちゃう〜!! (2021年5月31日 7時) (レス) id: 459624764f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 全部いいです。全部好き!好きすぎてtokiさんが好きです!!! (2021年5月30日 23時) (レス) id: d07ed213ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:toki | 作成日時:2019年11月20日 22時