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バイクと貴方と(anijya) ページ2

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それは退勤後の事。
いつものように仕事を済ませ、駅に向かって歩き始めた時のこと。

「…よっ」
「…え、兄者さん?」

お店から少し離れた所に止まる大きなバイクと、それに軽く腰掛けるのは兄者さん。まさか会うとは思わず、挨拶も忘れて近付いた。
仕事終わったのか?と聞かれて、はいと答えると、少し俯いてからちょっくら付き合えよと笑った。
ほれ、と渡されたのはヘルメット。
え、いや、まさか。


「お前がパンツルックで良かったぜ、こればっかりは賭けだったんでな」
「…スカートだったらどうしてたんですか」
「バイク止めて飯でも行ってたかな」


安心しろ、飯は食わしてやる。
そう言うとバイクに跨り、早くしろと急かした。そう言われてもフルフェイスのヘルメットなんて着けたことも無いため、もたついていると、ふっと笑った兄者さんの手が頭に伸びた。


「つけてやるから目つぶってろ。よいしょ…今までバイクは?」
「ん…っ!は、初めてです」
「That's good」


さあ、乗ったのった!とバイクに跨る兄者さんの後ろに私も跨る。えっとこれは腰に手を回せって事だよね…、と躊躇していると前からがしっと両腕を掴まれて、兄者さんにむぎゅっと抱きつく形になった。

「あ、兄者さん…!」
「うぶかよ、掴まってねーと落っこっちまうぞ」


無線が入っているのか、兄者さんの声がクリアに聞こえる。頭が兄者さんの声でいっぱいになるような感覚に、思わず顔が熱くなった。腰に回る手の力が強くなる。


「あー…これは、たまんねえなあ」
「はい?」
「いや、こっちの話」


ぶぉん、とバイクが吼える。
闇に消えていく、なんて書かれる小説の主人公にでもなった気分だった。



バイクと貴方と
(あれ、おかえりー。兄者遅かったじゃない)
(ああ、A送ってきた)
(はあ?!なにそれ!ただ送ってきたって時間じゃないじゃん!!)


.このネタ書きたくて…

確信に近いもの(anijya)→←いただきます(otsuichi)



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設定タグ:2BRO. , 弟者兄者 , おついち   
作品ジャンル:恋愛
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tokiiiii(プロフ) - くるるさん» ありがとうございます…!!天を仰ぐ…?!えっ、嬉しいです…!最後のお話は書くのに割と難航した記憶があるので、そう言っていただけると安心します。また更新する予定ですので、しばしお待ち下さいね! (2022年1月28日 16時) (レス) id: 1acee39900 (このIDを非表示/違反報告)
くるる(プロフ) - 最後が最高すぎて天を仰ぎました😇ありがとうございます!! (2022年1月26日 22時) (レス) @page18 id: 71ebbc7488 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - tokiiiiiさん» きゅんとするような感じが疲れ吹き飛びます!生み出すのがお上手;)更新楽しみにしてます! (2021年5月31日 19時) (レス) id: d07ed213ea (このIDを非表示/違反報告)
tokiiiii(プロフ) - ちぃさん» ありがとうございます!え!嬉しい!告白は初めてです、嬉しい照れちゃう〜!! (2021年5月31日 7時) (レス) id: 459624764f (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 全部いいです。全部好き!好きすぎてtokiさんが好きです!!! (2021年5月30日 23時) (レス) id: d07ed213ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:toki | 作成日時:2019年11月20日 22時

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