じゅうさん ページ14
二人の影の先に立つ二人の影
バレないように物陰に隠れる
竜胆「兄貴おせぇよ」
蘭「時間通りだろ」
聞き慣れた二人の声。顔を見ようと少し覗くと知らない人とキスをする兄弟の姿があった
すると二人は知らない女と古びたお店に入っていった
『っ…』
気づけば涙を流していた
声が響かないよう声を殺して裏道で泣いていた
私は放心状態で涙を流しながら自分の家へと帰っていた。
自分で二人の特別だと思い込んでいたのだと思った、あんなこと二人からしたら誰とでも出来る。特に理由はないことなのだと実感した
泣きながら失恋のような失望のような感情をいだき家へと歩く
「お前何で泣いてんだ?」
突然声をかけらその人物の方に目をやると私よりも背丈の大きい側頭部に龍の入れ墨の入った金髪の男の子が立っていた
『いや…なんでもないです』
ケン「何でもないやつは泣かねーよ。あんた名前は??俺は龍宮寺堅!ドラケンだ!」
『ケン…ちゃん?』
ケン「だからドラケン!!」
『ケンくん…』
ケン「…。まあ、それならまだ許してやる。お前中学生なのか?ちっちぇな」
『え、ケンくんは中学生じゃないの?』
ケン「おれ?俺は小5だけど」
『小5??!!』
小5の身長ではないケンくんに驚いて口をパクパクさせる私
ケン「そんな驚くことかよ、てかお前家出してんの?」
『え、家に帰るとこ、だけど』
それを聞くとなーんだとてっきり家出して泣いてんのかと思ったと話す彼
家出してたら助けてくれたのだろうか。どっちにしろ優しい心の持ち主だと思った
それから少しだけ近くの公園で話していると夜の10時近くになっていた
ケン「じゃあな〜」
『ありがとう〜気をつけてね!』
手を挙げながら遠ざかる小さく大きい背中
小学生なのだから私が送ると言ったのだが夜は慣れてる、夜に女一人は危ないと送ってくれたのだ
その背中を見届け家へと入ろうとすると灰谷家のリビングの明かりが付いていたのがわかった
二人は私より先に帰っていたのかと思いながらも今日見てしまった光景が頭をよぎり紛らわすように家へと入り、お風呂を済ませすぐに寝た
1354人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よるくん(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいました!続きも期待しています! (2022年7月13日 17時) (レス) @page36 id: d154af978e (このIDを非表示/違反報告)
でんでん。(プロフ) - 雷亜さん» ありがとうございます!はい!頑張っていきますので、よろしくお願いします( . .)" (2021年8月15日 1時) (レス) id: f6127465a5 (このIDを非表示/違反報告)
でんでん。(プロフ) - 愛月咲良さん» すみません、非表示なってました( ; ; )教えてくれてありがとうございます! (2021年8月15日 1時) (レス) id: f6127465a5 (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - 31ってどこでしょうか…??? (2021年8月15日 1時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
雷亜(プロフ) - 試験お疲れ様です!これからも更新頑張って下さい! (2021年8月13日 17時) (レス) id: 23f9dcf647 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:でんでん。 | 作成日時:2021年7月1日 2時