梵天に仕えるメイドは生理中らしい。【灰谷蘭】 (ページ9)

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ちゅ、と音がして目を全開にする。

蘭さんはすぐ顔を離してくれた。

『キス…しちゃったの？』

「楽しかった？」

楽しいも何も…

とっても恥ずかしいです。

早くドア開けてよ

もう恥ずかしさで死んじゃう

「もう一回してよ」

蘭さんからのおねだりには答えたいよ？

でもちょっと無理。

『やだ』

「じゃあ無理やりする」

ん？？？

今なんて…？

無理やりしないで！

したくないのに！！

『や、めて』

蘭さんは鎖骨にがぶっと噛みつく。

『っ、いたい！やめてばか！！』

蘭さんの背中をバシバシ叩く。

蘭さんはもっと強く噛んでくる。

『ねぇ！かまないで！！』

痛いし気持ち悪い！

『やぁっ、痛いの！！やめてよ！』

蘭さんは場所を変えて噛む。

首に噛みついて、さっきと比べ物にならないくらい強く噛む。

目から涙が溢れてきて、鼻水も出てくる。

メイクが崩れちゃう！

でもメイクどころじゃない！

『らん、さん！！だめ！しんじゃう！』

「死なないでしょ、こんぐらいで」

蘭さんが私から離れる。

復讐してやる！

蘭さんの鎖骨に噛みつく。

「お前がすんの？」

噛みつく。

首にも鎖骨にも。

「それ噛んでる？」

もっと強く噛んでも、蘭さんは何も言わない。

『痛くないの？』

「へぇ、噛んでたんだ」

むかつくー！！