梵天に仕えるメイドは生理中らしい。【灰谷蘭】

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「やだ？」


『やだ！』


間髪入れずに答える。

やだ！無理！


「しょうがねぇな〜」


蘭さんが離れていく。

良かった…


「明日もするから」


『しないでお願いっ』


「……」


蘭さんは無言で私を見つめる。

蘭さんの目はあの頃と変わらない。

私も蘭さんを見つめる。


『………へへ』


「Aの負け」

そんなゲーム

してないのに。

蘭さんはベットを下りる。


『ちょっと』


蘭さんはクロちゃんを抱きかかる。

…かまってよ


「にゃ」


「いい子…


じゃなくていい猫。」

そういえばクロちゃんにご飯あげてない。


『蘭さーん


クロちゃんにご飯あげて』


蘭さんはクロちゃんにご飯をあげようとしている。

良い人。


あ、なんで血が付いているのか

聞くの忘れてた


『蘭さん』


「？」


……普通に聞いたんじゃ答えてくれない。


蘭さんを後ろからハグする。

私の服。

大きめのパーカで、舌もダボッとしたやつ。

蘭さんが着てると、小さく見える。

でも萌袖にしたかったが為に

大きめ買ったんだけどなぁ…


「甘えてぇの？」


蘭さんがこっちを見て、正面からハグする。


『苦しいっ』


「あ〜


可愛い」


蘭さんの背中をポン、と叩く。

かっこいい柄のパーカーは、かっこいい蘭さんが着るのが正解。


『蘭さんかっこいい』


素直に自分の気持ちを伝える。

蘭さんはかっこいいから…。

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