Blooming 31 ページ31
『"…翔くん、すきだよ"』
莇「"俺も。大好き。"」
私は両手を軽く広げた。
でも、なかなかその後が続かない。
…莇、まだ恥ずかしいのかな?
万「…莇!ハグだよ」
莇「わ…わかってる!///」
でも、一向に動かない。
寧ろ、震えてる。
い「…休憩にしようか?」
莇「…」
『莇…』
万「…よし。Aちゃん」
『は、はい』
万「俺と付き合って」
…………え?
えっとぉ…………
『「「「「「はぁぁぁぁぁあ!?」」」」」』
万「…なんだよ」
『ほ、本気で言ってるの!?』
万「軽いノリで告白するやつなんて居ねえだろ」
『…でも、私は莇くんと擬似カップル…』
万「俺と本当のカップルになりゃあいいじゃん」
…でも、私は本当は…
そんな時、後ろにバランスが崩れた。
手を引っ張れた気がした。
莇「ごめんな、万里さん。Aはおれの彼女(仮)だから」
『へっ…!?///』
莇「行くぞ」
『え、ちょっと、待っ…///』
ずっと、ドキドキしてる。
莇がハグしてくれた。
本物じゃないけど、彼女って言ってくれた。
咄嗟に着いたのは私の部屋の前の廊下。
『…莇?』
莇「うぅ…緊張した…」
『…なんであんなこと言ったの?』
莇「…俺たちはカップル(仮)だろ?その関係は崩しちゃいけないと思って」
『…莇。』
…砕けてもいい。
今、今。
言える…気がする…。
『莇…好き…』
莇「へ?」
『私…莇がすきなの…』
莇「…え/////」
『ご、ごめん!返事はもう分かってるから!お、お姉ちゃんには具合悪いって伝えといて!じゃあ!』
私は部屋にこもった。
…あれはさすがに分かったよね?
…言っちゃった。好きって。
返事は…もう分かってる。
寂しいな…
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作者名:有李 | 作成日時:2020年2月15日 20時