Blooming 4 ページ4
紬「あれ、何してるの?」
『莇くんが私の顔でリップ試してるんです。私の持っているリップと色違うんですけど、一緒のです。』
椋「お揃いですか!?なんかカップルみたいです!」
莇「かっ…カップル…」
莇くんは"カップル"という言葉に驚いて、手の力が抜けてリップが手からするりと抜けた。
すると、綴くんがリップを見事にキャッチした。
綴「あっぶないっ!」
一「つづるん!ナイスキャッチ!」
椋「ごめんなさい!僕が出過ぎた発言をしたばかりに…!」
『そんな謝らないで!大丈夫だから!ね?莇くん』
莇「っ…///」
莇くんは顔も耳も真っ赤にして俯いている。
まだ、だめか…
まぁ、初日だしね?
徐々にだよ。よし。
『莇くん、私たちはカップルじゃないから大丈夫だよ。友達だよ?ね?そうだよね?』
莇「…おぅ。」
十「お、もう立ち直った」
誉「珍しいものだねぇ、いつもなら20分くらいかかってたのに」
幸「あ、そういえばさ。Aって女優なんでしょ?ポンコツ役者と会ったことないの?」
『ぽ…ポンコツ?』
天「俺の事だな。」
『わっ…あ、天馬くんですよね?』
天馬くんはいつの間にか私の隣で腕組みをして立っていた。
その後に「誰がポンコツだ」と幸くんに怒っている。
天「あぁ、確か事務所一緒だよな?」
『そうですね、でもちゃんとあったことは無かったかも』
天「今度、ドラマとか一緒に出れればいいな」
『うん、楽しみ!』
私が天馬くんに手のひらを見せると、天馬くんはすぐさまハイタッチしてくれた。
同じ役者同士頑張んないと。
莇「い、言うんじゃねーよ!」
東「えー、言ってもいいと思うんだけどな?」
いきなり莇くんの大声が聞こえた。
莇くんの周りの人はニヤニヤしてて、莇くんはまた顔を真っ赤にしている。
『ん?どうしたの?』
東「ううん、なんでもないよ」
東さんはなんでもないよと言いつつ、少し微笑んでる。
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作者名:有李 | 作成日時:2020年2月15日 20時