Blooming 3 ページ3
い「自己紹介はこれくらいでいっか。じゃあ、みんなでご飯食べよう!」
『あ、先にみなさんで食べててください。私、部屋に一旦向かいます。』
臣「大丈夫か?荷物持とうか?」
『大丈夫ですよ笑 私、力持ちなんで!』
私はじゃあと言い、キャリーバックを持ち廊下を歩く。
んー…ちょっと重かったかな…?
莇「重いんだろ?持つ」
『あ、ありがとうございます』
莇「別に敬語じゃなくていいよ、年下なんだし」
『莇くんだっけ?何年生?』
莇「中3」
『中3!?見えない、大人っぽいね…』
莇「あざっす」
『あ、ここかな?ありがとう!あ、談話室に一緒に行こう。待ってて、今キャリーバック置いてくる』
莇「あぁ」
私はキャリーバックを部屋のベッドの隣において部屋を出る。
部屋を出ると莇くんがスマホで何かを調べている。
私はとなりにそぉーっと近づいてスマホを見てみる。
『へぇ…リップか…』
莇「えっ!?近っ…!///」
『え?』
私が近づいて喋った途端、莇くんは顔を真っ赤にして急に離れて、莇くんの声が寮中に響き渡った。
ど、どうしたんだろ…
太「どうしたんすか!あーちゃん!」
『私が近づいたらこうなっちゃって…』
万「本当にお前は慣れねーな」
莇「な、慣れるかよ!」
九「莇は女子が苦手でウブなんだよー。」
『そ、そうなんだ…ごめんね、莇くん。今後から気をつけるよ』
莇「…俺も慣れるように頑張る」
万「…!?聞いたか?アイツの口からなれるように頑張るって初めて聞いたぞ!」
そう言って万里くんは駆けつけてくれたみんなと一緒に談話室に行ってしまった。
莇くんと2人きりになってしまった。
なんか、気まづい…
『莇くん、本当にごめん。苦手なものは苦手だよね…無理しなくても私が気をつけるよ』
莇「本当にいいって。それに俺もそろそろ慣れねぇとって思ってたし…あ、そうだ。お願いがある。」
『うん!お詫びになんでもするよ!』
莇「じゃあ…女に慣れるために友達になってくれ!」
『…え?もう友達じゃないの?』
莇「え、そうなのか?」
『じゃあ、はい。』
莇「…!これって!」
『メイクさんから貰ったの。新品のデパコスリップ。確か、さっきコレ見てたよね?欲しいのかなって思って。友達の印。』
莇「いいのか?」
『うん、おそろいだけどいいかな?』
莇「全然。ありがとな」
『うん!仲良くしようね』
私は莇くんと友達になれました。
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作者名:有李 | 作成日時:2020年2月15日 20時