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Blooming 19 ページ19

『え、私がヒロイン役!?』


綴「そうなんだ、やってくれるか?」


『私でよければ…はい!』


綴「おぉー!よかった!じゃあ、配役決まったな!」






私はこの間、万里くんと莇くんが言っていた公演にでることになった。
うわぁ… 久々のお芝居だ。頑張んないと!





椋「あ、あのぉー…」


綴「ん?どうした?椋」


椋「役が決まったところ申し訳ないんですけど、1人だけ落ち込んでいる人が…」


綴「あ"。忘れてた!」








そう、ヒロイン役が私になって困るのはただ1人。








綴「莇ぃー?大丈夫か?」


莇「な、なんとか…」


『大丈夫じゃなさそうだけど…』


至「そういえば、Aって数々の青春物出てるからイチャイチャするシーンとか慣れてるよねー?」


『え?』


千「そうだろうね。莇、ついて来れるかな?」


『は?え?』


莇「…い、イチャイチャ…。」



『ちょっと!そこのサラリーマン2人!莇くんをいじめないで!』






…このままだと、全然稽古どころか芝居すら出来ないよね?
どうしよう。





東「1週間、擬似カップルをやってみるのはどうかな?」


莇「擬似…カップル…」


東「そうそう。Aちゃんはスランプ。莇は女の子とのスキンシップが取れない。お互いグダグダな状態だけど、疑似体験をすることでいい感じになるんじゃないかな?」


『…わ、私はいいですけど…』


莇「っ…。やる。」


東「そうこなくっちゃ」








私はソファーに座っている莇くんの隣に座る。
まだ顔が真っ赤で緊張している。








『頑張ろう!それしかないよ!』



莇「…おう!」

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作者名:有李 | 作成日時:2020年2月15日 20時

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