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Blooming 17 ページ17

椋「あ、Aさん!おかえりなさい」


『椋くん!』


椋「みんな心配してたんです…大丈夫ですか?」


『うん、大丈夫。ここで一生懸命頑張るね』


椋「…!はい!」





私はそっと椋くんの頭を撫でた。
随分心配させちゃったなぁ…お姉ちゃんには相談したけど、劇団のみんなには相談しなかったから…





左「お、来たか」


『あ、左京さん!』


莇「…チッ」


『莇くんっ、舌打ちは…』


左「はぁ…改めてAに話がある」


『…あ、莇くん。私の部屋に先にこのキャリーバック持って行ってて』


莇「…アンタは?」


『左京さんと話したらすぐ行くよ?』


莇「わかった」





私は左京さんを睨む莇くんに無理やりキャリーバックを待たせ、手を振り見送った。





左「ここに入る覚悟、あるか?」


『…はい。あります。ここでもう一度最初から勉強したいんです。』


左「よし。…監督さんはもういいって言ったのか?」


い「私はいつでもウェルカムですよ〜!よろしく」


『…うん!』


左「じゃあ、話は終わりだ。坊のところ早く行ってやってくれ」


『…え?』


左「相当キレてたからな。俺とお前が話すってなった時に」


『あぁ…わかりました。承諾してくれてありがとうございます!』




私は左京さんに一礼をして部屋へと向かった。
莇くんがキレて…?え?なんで?
私はそんな疑問をもちながら部屋の前についてドアを開けた。




莇「…おかえり」


『ただいま。…ってか、2回目だよ?笑』


莇「別に何回言ってもいいだろ」


『まぁ、そうだね笑』


莇「…心配した」


『ごめんね、莇くんとかみんなにも話しとけばよかった』




莇くんはこちらを見ずに私の手を握ってきた。
莇くん、克服できてる!って思ったけどその気持ちをぐっと堪えて握り返した。





『…あ、そうだ。荷物整理手伝ってよ!重くて疲れたから手伝ってくれたら助かる』


莇「あぁ、わかった。」





莇くんには教科書やノートなどの学校のものをお願いした。
さーて、私は何を…あれ、学校の物?




莇「…アンタ。これなに?」


『え、えっと…それは…』




忘れてた。私の教科書ボロボロなんだった___

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作者名:有李 | 作成日時:2020年2月15日 20時

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