廃妃された皇女様 2nd season (ページ25)

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第6章エピソード2 ページ25

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そしてその２日後から、私は再び学院に行くことになった。

…でも、私はアルとはもう通学しなくなった。

別々の道を歩んでいくと決めたから、私は何も出来ずにいた。

…ビアンカ、皆と打ち解けられたみたいで良かった。

SSクラスの教室に行くと、みんながおはようと言ってくれる。

「それにしても、オーロラって本当に美人だよね〜。ローゼント公爵令嬢として、これからも期待だし。」
「あはは…ありがとう。」

ファラやマルタ、コレットたちがオーロラ嬢の机を囲んで話していた。

あれからオーロラ嬢と話していないし…。私なんかよりも、彼女の方がアルとお似合いなはずなのに。

「そういえば、合唱祭…歌人であるオーロラ嬢が作詞作曲を考えたんでしょう？」

勇気を振り絞ってそう話しかけてみると、彼女が「ええ」と言って微笑んでくれた。

…やっぱり、前世でのエリス様の面影が残ってる…。

落ち着きのある声に、上品な振る舞い。

エリス様そのものだった。

「本当は皇女殿下が作るはずでしたから、すごいプレッシャーでしたが…上手くいって良かったです。皇女殿下、お身体の方は大丈夫でしたか？」
「はい、お気になさらず。すっかり身体が軽くなりましたので。」
「その…皇女殿下、差し出がましいお願いだとは思うんですけど、少し聞いていただいてもよろしいでしょうか？」
「…？どうされました？」
「その…エリスだった時、私ずっと皇女殿下の事が気になってまして、お友達になれたらなとずっと思ってましたの。なので、私もコレットさん達のようにリゼとお呼びしたいのです。」

(…！！オーロラ嬢は私のことをずっと気にかけてくださっていたの…！？)

それに…友達になりたいって…。こんな光栄なことは無かった。

「…もちろん、大丈夫だよ。オーロラって呼んでもいいかな？」
「まぁ！ありがとう！これからよろしくお願いします…！リゼ！」
「ちょっとちょっと！私たちのこと忘れないでよねー！私たちだって、ずっとオーロラと仲良くしたかったんだからっ！」

マルタがそう言うと、みんながオーロラの周りに集まった。

…羨ましい、私もCクラスの時こうしていれば良かったのかな。

私がもっとちゃんとして礼儀作法も、勉学にも励んでいたら…あんな悲劇は起こらなかったかもしれない。

そしたらきっと、あの時の想いが叶っていたかもしれないというのに。

……考えても無駄だ。

あの時、”メイリという存在”がいた。

私がどれだけ頑張ってたとしても、その想いは一生叶うことなく散っていくんだから。