【d!】主役を奪うのが我々【軍パロ】

てんびん ページ32

『はっ？・・・でもショッピはチーノだって』



ci「違う！あいつは俺に擦り付けてるんだ！本当に俺じゃない！」


《甘いなぁ〜Aちゃん。そんな簡単に人を信じちゃあ》



・・・あのときからずっと人を信じられなくなった。




どんなに苦労しても、同じ日々を過ごしても、人との縁は簡単に切れる。




今の私にはチーノを信じるか、ショッピを信じるかなんて選べない。



どちらも共に楽しい月日を過ごしてきた仲だ。


でもどちらかが私を裏切っている。




『ﾊｧｯﾊｧｯ』



胸が締め付けられ、苦しくなる。



『っ・・・分かんないっ・・・・・・分かんないよっ・・・』



そう、小さく吐く私にチーノは苦しそうな顔をした。




すると








ｽﾀｯ






３階からショッピが飛び降り、私の前に着地した。





shp「！？チーノ！？」




ci「っ・・・お前！！先輩騙しただろ！内通者の癖に！」



shp「はあ！？嘘ついてんのはおまえやん！この裏切り者！！信じてたんに！！！」



私は片手に構えた銃を下ろせないままただ構え続ける。




shp「先輩！チーノです！打つべき人は！」




ci「違う！先輩！騙されるな！！嘘ついてんのはショッピだ！！！」



チーノ？ショッピ？




分かんない・・・



分かんない分かんない・・・。



分かんないよっ・・・。



間違えたらっ・・・・・・。



もし間違えたらっ・・・。




shp「先っ輩・・・」ｳﾙｳﾙ



『・・・！』





この瞬間私は決心し、引き金を引いた。

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