好き、嫌い、やっぱり大好き。1-① (ページ13)

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第13話：先生ページ13

「なに作るの？」

「うーん、はやとうりで何か作ろうかな。」

「レシピ分かるの？」

「分かるよ。アオイさんにレシピ教えてもらったの。アオイさんったら『包丁なんて危ないもの使わないで下さい！』って言って、私に包丁持たせてくれなかったんだけど、しのぶさんにこっそり教えてもらって作れるようになったの。」

「へ～！アオイさんとしのぶさんって、蝶屋敷の？ゆめちゃん知ってるの？」

「うん！蝶屋敷のみんなにすごいお世話になったから。」

「いいな～！」

ゆめが言う『しのぶさん』とは、胡蝶のことだろう。確か胡蝶は、神崎の次に料理が上手かった。

ゆめとせつなは上手く料理できているかな。横を向くと、2人とも楽しそうに料理をしていた。

それにしても真里遅すぎないか。もう5時なんだけど。

「あ、そう言えばせつなちゃん。トマトを切る訓練ってなんのこと？」

「それは～...。お楽しみに！」

「ええっ、教えて～！」