空間の時間 ページ40
「ふ、不当解雇です！」
『これ面白いくらい先生に効くよね』
「何で超生物がデモで訴えてんの…」
今も分かりやすく慌てだす殺せんせー
「早合点なさらぬよう。これは標的を操る道具に過ぎない。あくまで私は…殺せんせー、貴方を暗殺しに来たのです。私の教育に、不要となったのでね。」
据わった目で理事長はそう言う
「…本気なんですか？」
「確かにアンタは超人的だけど、思いつきで殺れるほど、うちのタコは甘くないよ」
カルマくんが理事長にそう言う
だが理事長は笑って流す
「取り壊しは一時中断してください。中で仕事をして来ます。」
そして生徒達を外に出し、5つの机を並べてその上に1冊ずつ主要5教科の問題集を置く
殺せんせーの方を向き直って告げる
「さて殺せんせー。もしもクビが嫌ならば、もしもこの教室を守りたければ、私とギャンブルをしてもらいます。
5教科の問題集と5つの手榴弾を用意しました。うち4つは対先生手榴弾。残り一つは対人用…本物の手榴弾です。
どれも見た目や匂いでは区別がつかず、ピンを抜いてレバーが起きた瞬間、爆発するよう作らせました。
ピンを抜き、問題集の適当なページに、レバーを起こさないよう慎重に挟む。これを開き、ページ右上の問題を一問解いてください。」
「…？！そんなの開いた瞬間レバーが起きて」
「そう。ほぼ確実に爆発を食らう。ですが、解けるまでは一切動いてはいけません。順番は貴方が先に4冊解き、残った1冊を私が解く。
このギャンブルで私を殺すかギブアップさせられれば、貴方とE組がここに残るのを認めましょう。
では、そうだね…寺坂くん、殺せんせーが勝てる確率を式から考えて。」
そう説明し終えると、理事長は寺坂くんにそう言う
「…対先生爆弾が爆発しても、アンタはもちろん死にゃしねー。アンタを殺すには、5冊目まで本物の爆弾を残しとかなきゃいけねーから
4/5×3/4×2/3×1/2=1/5…20%だ」
「正解。」
「しかもタコが4回も殺す爆弾を受け続けなきゃいけねーのに、テメーは危なくなったらギブアップして無傷。圧倒的に不公平だろーが。」
このギャンブルに異を唱える寺坂くんに理事長は笑う
「寺坂くん、社会に出たらこんな理不尽の連続だよ。強者と弱者の間では特にね。だから私は君達にも強者側になれと教えに来た。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 226人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜爪 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年12月1日 15時
