【暗殺教室】その女４ (ページ34)

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空間の時間ページ34

渚くんが、昔からよく言ってたっけ

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”はあ…同じ人間なのに、どうしてここまで差がつくんだろう？やっぱカルマくんは才能が違うね”

・

よく言うよ
俺に言わせりゃ、本物の天才はどっちだって話

要するに人間は皆、他人の見えない部分を才能と呼ぶんだ

杉野みたく、あっさり人の輪に入っていけるヤツ

奥田さんみたく、好きなことには馬鹿みたいに没頭できるヤツ

寺坂みたく、何にも考えないで動けるヤツ

どれも俺から見りゃ才能だ

どんなヤツにも俺には見えない才能の領域があって、そういう意味じゃみんな同じなんだ

で、問題は俺の才能でこの問題が見えるかだけど…

やっべ、これ絶対時間足りなくね？

・

問題の要点は至ってシンプル

敵に囲まれたこの箱の中で自分の領域の体積を求めるんだ

力が互角の領域は丁度中間で鬩ぎ合う

つまり、そこから内側が、僕の領域だ！

立方体の中は8体の敵に囲まれている
つまり、封印エリア8個分の体積を求め、立方体から排除した残りが、Ao

僕の領域！

この空間を完璧に理解すれば、正解となる！
空間の支配…僕にピッタリのテーマじゃないか！

親とは違う支配者の形

今の父(理事長)は、自らの合理教育が正しいことを証明するのに取り憑かれている
それは人を壊しこそすれ、育てはしない

僕は間違いを正し、説教をしてやる！

支配すること、それが僕の親孝行だ！！

・

まさか中学の期末テストで漸化式が出るとはね
あの理事長やりやがるな…

でもやることはシンプル

この箱の中で自分の領域の範囲を解くこと

カルマくんは導き方にたどり着いたかな…