【暗殺教室】その女４ (ページ15)

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2週目の時間ページ15

教室に戻りカルマくんや渚くん、カエデちゃんと話していた

するとカエデちゃんがあることに気づく

「あ、あれ。イリーナ先生、サイズシール付けっぱだ」

「安物慣れしてないねー」

『そっと言う？』

「…僕が取るよ」

席を立って静かにビッチ先生に近づく渚くん
その雰囲気に心臓が跳ねるのを感じる

ビッチ先生の意識下に入ることなく、自然と近づいて、素早く、静かに

音もなく、渚くんはビッチ先生の首の後ろ部分に付いたサイズシールを剥がした

ビッチ先生はその事に気づかず、桃花ちゃんや陽菜乃ちゃんと話し続けている

そのまま渚くんは殺せんせーとの進路相談に向かってしまった

『…』

やっぱり、渚くんには暗殺の才能があるんだ

「…今の」

「渚…」

カルマくんもカエデちゃんも気づいた
彼の才能に

『渚くんは将来どうするんだろ…』

その才能を生かすか、殺すか

「渚くんのとこは、ちょっとね…」

「…ああ」

『…そうだったわ』

顔を互いに見合わせながら思わしくない表情をするカルマくん、杉野くん、そして私
その様子にカエデちゃんは顔を見合わせて、首を傾げた

・

「君で最後ですね。進路を教えてください、渚くん。」

「…先生、多分、僕には…人を殺す才能があります。いずれ死神と同じようなことが出来るようになると思う。大した長所も無い僕には、この先、これ以上望めないような才能。」

「…」

「殺せんせー、僕は…殺し屋になるべきでしょうか？僕の、進む道を、教えてください。」

渚くんは、自分の才能に気付きながら、戸惑っていた

暗殺の才能を、生かすべきか殺すべきか

「…君ほどの聡明な生徒だ。今の質問、殺し屋になるリスクや非常識も考慮したうえだと思います。

渚くん、君に暗殺の才能があることに疑う余地はありません。例え相手が怪物でも暴力教師でも天才的殺し屋でも君は臆することなく攻撃に入る勇気がある。優れた殺し屋には欠かせない才能でしょう。

でもね、渚くん。君の勇気は自棄を孕んでいます。」

「…？！」

「”僕ごときどうなってもいい”、と。君自身の安全や尊厳を軽く考えている。

君の才能は何のために使うべきか。誰のために使いたいか。

もう一度、見つめ直しなさい。その後で、もう一度相談をしましょう。

その時なお、君が殺し屋になりたければ、先生も全力で応援します。」