死神の時間 前編 ページ47
「馬鹿が！」
「ノコノコ出てきやがって！」
吉田くんと松村くんがスタンガンを手に携えて向かって行く
しかし死神はそれをあっさり交わし、肘で二人の高等部を殴った
気絶させられた二人が地面に倒れこむ
「殺し屋になって、一番最初に磨いたのは正面戦闘のスキルだった。殺し屋には99％必要ないスキルだが、これがないと残り1％の標的を殺り漏らす。世界一の殺し屋を志すなら、必須のスキルだ。」
そう言いながら次は木村くんにアッパーを食わらせ、あっさり気絶させる
磯貝くんと前原くんがスタンガンを構えるが、その間を抜けてカエデちゃんの前に立つ
烏間先生よりも早いその動きに二人が振り返ると死神はカエデちゃんに蹴りを入れた
「あっ…！がっ…！」
「…っと、女子は流石に脆い。残りの人質はもう粗末に扱えないな。」
死神の言葉にカッとなる渚くん
「どいて、みんな。僕がやる…！」
『…渚くん』
本物のナイフとスタンガンを構えて渚くんが静かに死神に近づいていく
南の島での鷹岡戦の再現、猫騙しをやる気だ
一つ違うのは私が手伝ってないこと
渚くんが隙を作り、みんなで一斉に襲いかかる
渚くんがチラリとカエデちゃんに目をやればカエデちゃんは腹部を押さえているが、OKサインを出している
おそらく死神が肋骨が折れたと思った音は超体操着のダイラタンシーフレームが音を立てて崩れた音だろう
カエデちゃんがやられて渚くんが激怒したと死神は思っているだろう
その怒気で殺気を隠して、みんなでお返し…のはずだった
パァンと渚くんの猫騙しよりも先に、死神の技が渚くんを襲った
膝から崩れる渚くん
姿を消し、死神は残りのみんなを気絶させにかかる
まずはカルマくん
背後に立った死神を振り返りながら彼は悟る
(…あー、こりゃ無理だ)
カルマくんは頬に、ひなたは後頭部に、そして千葉くん、前原くん、磯貝くんは鳩尾に一撃を喰らい、倒れこむ
そして再び渚くんの前に立つ
「クラップスタナー…ロヴロや君のでは単なる猫騙しだ。だがこのスキルにはもう一段落先がある。
人間の意識には波長があり、波が山に近いほど刺激に対して敏感になる。相手の意識が最も敏感な山の瞬間に、音波の最も強い山を当てるんだ。
その衝撃は一瞬ビビらすなんてレベルじゃない。当分は神経が麻痺して動けなくなる。」
死神の模範解答を遠くで聞きながら、渚くんは痛感していた
これが、最高のレベルかと
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夜爪(プロフ) - 時雨波 小雪さん» ありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2021年11月25日 4時) (
レス) id: 7ae17793b3 (このIDを非表示/違反報告)
時雨波 小雪(プロフ) - コメント失礼します！読んでてすごく面白いです！一気に全部読んじゃいました。次の更新も頑張ってください！楽しみにしてます。 (2021年11月24日 18時) (レス) @page39 id: d30abed67e (このIDを非表示/違反報告)
夜爪(プロフ) - 花奏さん» マジですか、ありがとうございます！！更新もなるべく早くできるように頑張ります！ (2021年4月4日 15時) (レス) id: 1aeac57809 (このIDを非表示/違反報告)
花奏(プロフ) - つい先日見始めました！とても好きな内容で主様の書くお話を見るのが凄く楽しいです！！なので主様の更新楽しみにしています。長文失礼しました。 (2021年4月1日 23時) (レス) id: 6022677fb3 (このIDを非表示/違反報告)
夜爪(プロフ) - 澪桜さん» ありがとうございます！！これからも頑張ります！！ (2020年7月30日 1時) (レス) id: 1aeac57809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜爪 | 作者ホームページ：
作成日時：2020年7月14日 1時
