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共通点と誰か ページ5

彼の体力がある程度回復するのを待ち、ようやく外に出た。先ほどまで私たちを追いかけていた化け物の姿はどこにもない。とりあえず、外へ出られるか確認するためにも、すぐそばの階段を下へ降りることにした。

「……ねえ、明かりとか持ってないの?暗すぎない?」

「持ってたとしても、化け物がいるようなところでむやみに点けてたら見つかりますよ」

「うっ……あ、そうえいばタメで話してたけどAちゃん今いくつ?女の子ではあるけど学ラン着てるし高校生?」

「高校一年ですけど」

「あっそうなの?落ち着いてたからてっきり同い年かと……俺は青葉城西__って、言ってもわからないかもだけど、宮城の方の高校、そこの三年。あと……バレーボールやってる」

記憶を辿る。確か月島か日向がそんな名前を言ってたような……


「……あー、ダイオウサマ?」

「え?なに、急に」

「あ、いや、青葉城西って高校について、同じ部活の部員がなんか言ってたなあーって思って」

その言葉に、また、彼は顔をしかめる。

「……すごく嫌な予感がするけど聞くね。どこの学校?あと部活何?」

「烏野高校です。……最近バレーボール部?に入部しました」

及川さんは崩れ落ちた。リアクションがいちいち大きい人だな。見てて面白いからいいけど。
ただ彼に合わせていると全く先へ進めない。踊り場に膝をついて、手すりにもたれかかったまま動かない及川さんを置いて、私は階段を下った。


一階、と表示のあるところで、足を止める。と、後ろから勢いよく階段を駆け下りてくる音がした。

「ちょっとー!Aちゃん冷たくない!?置いてかないでよ!!」

「あまりにも前に進まななかったので……すみません。あとあんまり大声出すと何が来るかわかりませんよ?」

「淡白……」

またもや足を止めた彼を無視し、たくさんの靴箱が並んだ昇降口らしき場所へ歩みを進めた。今度はすぐに気づいたのか、少しすると隣に並んだ。


木製の、そこそこ豪奢な扉は、引けども押せども動きはしなかった。及川さんにも手伝ってもらったが、結果は同じ。どうやら普通に出ることは諦めた方がいいらしい、と、ため息を吐いたとき。



ぱっ、とライトを向けられ、眩しさに目を細めて、腕をかざした。隣の彼も同じようにして光を遮っている。


「そこの奴ら、腕を退けろ。お前らは誰だ?」

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reia(プロフ) - え、、退会しとる、、、、なんで⁈ (2022年3月20日 18時) (レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 残念ですけど、気がついたら続きを書いてください! (2021年12月8日 22時) (レス) @page10 id: 51c9a307dd (このIDを非表示/違反報告)
iwa(プロフ) - 誰もいなくならなくて、怖いけど読める。ちゃんと需要あります。だからのんびりでも再開お待ちしております。 (2020年8月25日 18時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー - とても残念です…。もっと読みたかった… (2020年8月11日 8時) (レス) id: 59bc6ae80d (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 一気に読んでしまいました!『怖いけれど怖すぎない』怖がりな私にとっては願ってもない小説です!これは恋愛要素は入る予定はあるのでしょうか?あ、更新楽しみにしています! (2017年10月30日 11時) (レス) id: 71d67aeb44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤野@征弥 | 作者ホームページ:http://なにそれオイシイノ?  
作成日時:2017年7月22日 11時

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