【ハイキュー!!】君と描くキャンバス【夜久衛輔】

Campus 47 ページ2

翔陽のサーブが引っかかる。


すると、向こうから声が聞こえてくる。



武「西谷君は、すぐ交代するんですね」


菅「はい。守備専門のリベロは、何回でもコートを出入りできます。うちは、MBの日向と月島が後衛にまわり、サーブを打って1ラリー終わったところで、西谷と交代します」


　烏野のリベロは、優秀だと思う。

中学の時バレー部に入っていたけど、MB(ミドルブロッカー)をしていたのでLi(リベロ)はしたことがなかった。

Aは、もともと運動神経は良く、跳躍力は女子にしては優れていたのでMBに選ばれた。

背は小さいけど、誰よりも飛んでみせた。翔陽と同じポジションだったのだ。
そのことを初めて知ったときの喜びを改めて感じる。


猫「とんでもねぇな」

　猫又監督はタイムアウトをとる。



Aは笑顔でみんなにドリンクとタオルを渡す。
夜久君にも同じように渡したけど視線は合わせてくれなかった。小さい声でサンキューとは聞こえたけれど。

(嫌われちゃったのかな…)



猫「リベロもスパイカーも、いいのがいるな。中でも一番とんでもねーのはセッターだ。あれは化物だな。スパイカーの最高打点への最速トス。針の穴を通すコントロールだ。ま、天才はしょうがねえ。が、天才が一人混じったところで、それだけじゃ勝てやしないのさ」



　そう言い、孤爪君に視線を向ける。





孤「翔陽が攻撃の軸なら、翔陽を止めちゃえばいい」


山「翔陽？」


黒「あのすばしこい10番」


猫「あの9番と10番はいわば、鬼とその金棒。まずは鬼から金棒を奪う」


タイムアウトが終了して、みんな気合をいれてコートに入る。

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