【ハイキュー!!】君との時間【夜久衛輔】

Memoly 45 ページ46

ふと、視線を感じたので見てみると、翔陽がニカッと笑ってこっちを見ていたので、笑い返す。



孤「翔陽、うちのチーム強いと思うって言ったけど、強いのは俺じゃなくて、みんなだから」

翔「…？」


　孤爪君が翔陽に話しかけていたけど、翔陽に至ってはよく理解していなかった。



(ふふ…相変わらずだね)



　ふと、夜久君の方を見たら目が合ったので、一言声をかけようと思ったら逸らされてしまった。



…どうしたのかな、私何か気に障るようなことしちゃったのかな…


不安に思いつつ、試合が始まった。






孤爪君のサーブ…レシーブ…影山君っていう人のトス…


バシッ…
ドンッ…






気がついたときには、音駒にボールが落ちていた。


犬「すげーはえぇっ…何」

夜「あんなとこから速攻…！？」

猫「なんだあれ、トス見てねーじゃねぇか」

武・烏「ニヒヒ…」


『すごい…！』


　翔陽がバレーをしているところは、一度も見たことがなかった。

北川第一と雪ヶ丘が対戦したことは聞かされて知っていて…

本当は見に行きたかったけれど、どうしても見に行けなくて、結果だけしか知らなかった。






ボロ負けしたって…






でも、ボロ負けするとは思えない速い攻撃。

こんなすごい攻撃ができるのに、負けちゃったの？


……違う、トスをあげる人が変わったからだ。

確か、「コート上の王様」っていう人がいるって言ってた気がする。

もしかして、影山君って人がその人？


あれから、約1年…でも高校で初めて合わせたならまだ1ヶ月も……こんなに変わるの？





正確なトス。多分、影山君が翔陽の手のひらピンポイントにトスをあげたんだと思う。




振り下ろされる瞬間、寸分の狂いもなく…








早くて、よくわからないから間違っているかもしれないけれど。





素晴らしい技術の持ち主だってことが、この1点で嫌というほど理解した。

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