【ハイキュー!!】君との時間【夜久衛輔】

Memoly 20 ページ21

中庭について、そっとベンチに腰を下ろす。


屋上は視界が開けて、大画面で空が見えて開放感があって好き。

中庭はこじんまりとしてるけど、狭くて心が落ち着くから好き。


小さな花壇に、芝生に、木。


こんなに素敵な場所なのに、誰も人が来ないことに疑問を感じていたり。




誰かとワイワイ騒ぎながら食べるご飯も美味しいけれど、ひとりで静かに食べる方が私は好きなんだなって思って小さな小窓から空を見上げたら、吸い込まれるような気持ちになった。









一人になって考えてみれば、親の都合でほぼ無理矢理東京に引っ越して、中途半端な学年にバレー部に入部して…(翔陽の影響があって)


高校生になって、ここまで来たら続けようと思い、バレー部に入ろうとしたらあまりやる気がないような、そんな雰囲気でバレーから遠ざかった。




友達とは仲良くやれてたけど、やっぱりどこか寂しくて…


小学生のときに習い事をしていて、そこで仲良くなった友達とももう会うことはない。



今、私は音駒高校の排球部のマネージャーをしている。


また、バレーに関われることが何よりも嬉しかった。

マネージャーの誘いも一度は断ったけれど、みんなの真剣な気持ちに惹かれて始めることにした日。

そっか、あれからそんなに月日が経ったんだ…







カサ…



突然聞こえるはずもない音が聞こえてきた。

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