……続き…… ページ16
私の部屋へと移動し
あのまま甘い時間が続くのかと思いきや…
何故かベッドを背に正座して並んで座り沈黙が続いていた
「ちょっと、急ぎすぎた…」
「ううん」
隣りにいる賢ちゃんを見ると、先程の行動を反省しているのか、賢ちゃんは前だけを見てた
珍しく感情をあらわにしてた賢ちゃんを思い出し、顔が赤くなるのがわかった
「嬉し…かったよ」
「はぁ?」
こちらを見た賢ちゃんの顔も少し赤くなっていた
「私も、したかったから……キス……」
キスという単語に、目線が賢ちゃんの唇に移動すると、その唇が近付いてくるのがわかった
チュッと、軽く触れるだけですぐに離れていく
もっと…
もっと…
私は、賢ちゃんの肩を押し
その場に押し倒そうと力をこめた
けど…
「なにしてんの?」
「なんで?」
なんで倒れない?
すると、私の腕を掴まれ逆に賢ちゃんに押し倒されてしまった
賢ちゃんはニヤリと笑っただけで、それ以上何もしてこない
私はもどかしくて、
「賢二郎…」
と、初めてあだ名じゃない呼び方で呼ぶ
賢ちゃんは、一瞬驚いて目を見開くもすぐに素の表情に戻し、はぁとため息を吐いた
「今、その呼び方はずるい」
そう、囁いて
何かに耐えるように、顔を歪めながら近付いてきて唇を塞いだ
もっと…
もっと…
触れる度に、どんどん大きくなる
賢ちゃんへの気持ちは
大好きが溢れて止まらなくなる
終わり
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作者名:おちゃこ | 作成日時:2019年9月20日 23時